Week3分。

 まとめてざっくりと。ATL@NOは最後の30分を、CAR@TBは最初の30分を見れてないので。
 しかし、T.Oが自殺未遂騒ぎ起こしたり、CINのLBサーマンが今日本でも大流行の飲酒運転で全試合出場停止喰らったり、NYGではショッキーが内乱の火を上げ始めたり、と何やら賑やかなようで楽しそうなことです。

  • NE

 早々にRBコーリー・ディロンが壊れたこともあって、QBトム・ブレイディ投げまくり。しかし、やっぱりというかWRが全然空かない。ディープに投げたくても空いてないものだから、やむをえずショートパスに切り替えるというのが多かったです。先発WRがトロイ・ブラウンとレシェ・コールドウェルではねえ。この試合ではダグ・ガブリエルというレシーバが少し目立ってましたけど、この選手もスピードはない。TEかと思ってたくらいです。頼りにしたいTEベン・ワトソンはつまらない落球するし。ブレイディ苦労しそうです。ディフェンスは悪くなかったですが、DBがやはり手薄でWRジェヴォン・ウォーカーの身体能力に歯が立たず。故障明けのSロドニー・ハリソンもいまいちでした。

  • DEN

 QBジェイク・プラマーはあいかわらずパッとせず。ただ、プラマーの得意でないドロップバック系のパスばかりコールするコーチにも問題はある気がしますが。NEに追い上げられた直後のシリーズでは、得意のロールアウトパスを鮮やかに決めて1stダウン取ってました。あるいは、ロールアウト、ブーツレグはここぞという時に取っておこうという方針なのか。確かに、去年まではやたら使い過ぎてた感はありますから。WRジェヴォン・ウォーカーはどうやら完全復活。エースCBにマークされてもビッグキャッチを決める一発の能力は健在です。

  • ATL

 プレビュウで真っ先に取り上げたDEジョン・エイブラハムは欠場。なんだそれ。しかし、エイブラハムがいたにしろ、RBへのショートパスを執拗に繰り返してくるNOにはパスラッシュはかかりにくいので、ATLの守備は相性悪い気もする。オフェンスでは、軽ーい、適当な感じで投げたQBマイケル・ヴィックの浮きパスをWRアシュリー・レリーがこちらも軽い感じでナイスキャッチというのがありました。結局、この日のレリーの成績はあの1キャッチだけ、平均y48yという。まさに一発屋。そして、この試合唯一の得点挙げたのが46歳Kモーテン・アンダーセン。お、おじいちゃん。60歳の定年までやるつもりですかあなたは。PのケイナンにFGも蹴らせようという考えが大雑把にもほどがあったんですが、それでやっぱりダメだったからってアンダーセン連れてこようと考えるATLフロントはちょっと頭おかしいです。アンダーセンもダメだったら、次はゲイリー・アンダーソン連れてくるんでしょうきっと。

  • NO

 RBデュース・マカリスターとRBレジー・ブッシュの併用がなかなかうまく行ってます。この日は、マカリスターが19回ラン81y、4回キャッチ13y、ブッシュが13回ラン53y、4回キャッチ19y。QBドリュー・ブリーズも堂々たるプレイぶり。驚くべきことにWRにもちゃんと投げてました。ディフェンスも集まり早くて、ATLのラン攻撃を抑える。と言っても、ヴィックは57y走ってるんですが。

  • CAR

 こちらは、RBデション・フォスターとRBディアンジェロ・ウィリアムズの使い分けがいまいち。まあ、ウィリアムズが4回キャリーでマイナス1yではどうしようもないですが。WRスティーヴ・スミスとキーション・ジョンソンの使い分けは良かったです。スミスが怪我がちでフルに出れないので、自動的に使い分けられてるという部分もありましたけど。あと、三角形にRBを3人並べてそこからのパスという、RBバンチとでもいうフォーメーションを多用してましたが、あれ流行らせようとしてるんでしょうか。ケガ人でOLが弱体化してるということで、てっきりパスプロ強化のためブロッカを増やす作戦かと思ったら、3人とも一斉にパスコースにリリースしていくのが面白い。LBの動きを制限するという意味では、間接的にパスプロを助けてるんでしょうが。50y前後のFGを簡単にバッシバッシ決めたKジョン・ケイシーの絶好調ぶりは頼もしい。

  • TB

 集中治療室行きになるようなダメージ(TDランの時?)負いながら、点滴だけでしばらくプレイ続けたQBクリス・シムズの根性は凄かった。ちゃんとパス通してるし。しかし脾臓破裂してる人間をプレイさせるなよグルーデン。ようやく調子出てきたと思ったシムズは長期離脱で、控えはグラドカウスキとかいうドラフト6巡新人。今頃、ブライアン・グリーシー出したこと後悔してるでしょうか。チームは逆転負け喫してこれで3連敗、早くも終戦ムードも。この日の試合見る限り、3連敗するようなチームとは思えないんですが。

(終)NFC西地区。

 結局、今年もWeek3までずれ込んでしまいましたプレビュウ。去年よりは2日早く終わったのでよしとします。その間にアレキザンダが骨折ったとか、クリス・シムズが脾臓破裂したとか、ARIは次から早くもライナートにスイッチするかもとか色々あったようですが、一応、プレビュウですのでここではスルーしてます。

1.SEAシーホークス (昨季13勝3敗→今季予想11勝5敗、地区優勝)

  • Last Season:RBショーン・アレキザンダのランとQBマット・ハセルベックの正確なショートパス、新人が台頭したディフェンスと噛み合って快進撃。しかし、スーパーボウルでは落球とトリックプレイであえなく散る。
  • Best:LGスティーヴ・ハッチンソンはMINに強奪されたものの、それ以外では戦力に大きな変動なくオフを乗り切れました。一時は放出確実という雰囲気だったMVPRBアレキザンダの引き止めに成功したのは大きいです。アレキザンダを出してRBエジェリン・ジェイムズを取りにいくなどという話もあったみたいですが、それならOLのブロックを完璧に使いこなしているアレキザンダを残した方が得策でしょう。パス攻撃は、WRジョー・ジャレヴィシャスを放出しましたが、仕返しにMINからかっぱらったWRネイト・バールソン、NEから出奔したWRディオン・ブランチを獲得し、WRダレル・ジャクソン、ボビー・イングラムと合わせてそこそこカルテットを結成。ポテンシャルの高さはともかく層の厚さだけならリーグ屈指のWR陣です。バールソン獲得はMINへの嫌がらせ以上の意味はないでしょうが、勝ち方を知ってるブランチの存在はプレイオフに入れば効いてくるかもしれません。元々SEAのレシーバ陣はTEジェレミ・スティーヴンス含めて勝負強さに疑問があり、QBマット・ハセルベックの怒髪が天を衝く前に抜け落ちるような落球も多かっただけに。
     ディフェンスは、2年目の新鋭コンビLBロファ・タトゥープ、リロイ・ヒルのいるところに、ジュリアン・ピータソンを加えたLB陣が充実の布陣。DLも層厚い。
  • Worst:「SB敗退チームは翌年沈む」という近年のジンクスがあるわけですが、「そこそこ」を好む中道派SEAはまさにこのジンクスに打ってつけ。そこそこの成績で落ち着きそうな気がします。元々、落球や反則などが多く、精神的なタフさに欠けるチームですから。
     戦力的には、LGハッチンソンが抜けただけと言いますが、その穴がものすごく響く可能性も。SEAの最大の強みというのは、LTウォルター・ジョーンズとLGハッチンソンという左サイドの壁2枚の堅さによるオフェンスの安定感にあったわけですから。その壁が磐石でないとなると、ただの地味なRBとパッとしない薄ら禿が残るだけということになりかねません。あいかわらず、そこそこの人材ばかり集めてるWRもどうかと思います。
    • 昨季はあれよあれよとSBまで行ったSEAですが、今年は元の「そこそこの強豪」というポジションに戻ったらいいんじゃないかと思います。地区レベルが低いだけに、プレイオフを逃すとは予想しにくいのですが、プレイオフ初戦であっさりコケても全然驚きません。

2.ARIカーディナルス (昨季5勝11敗→今季予想10勝6敗、WC)

  • Last Season:QBカート・ワーナーを迎えて躍進も期待された昨季でしたが、10点差以内で6試合を落とすなど攻守ともあと一歩を踏ん張りきれない勝負弱さが目立った。パス攻撃1位、ラン攻撃32位というアンバランスなオフェンスは、RB、OLがあまりに当てにならないのでパスを投げるしかなかっただけ。
  • Best:昨季はトータル1138y、TDはなんと16試合で2つだけという貧弱極まりなかったラン攻撃の救世主として、過去7年のキャリアのうち4年で1500y以上走っているRBエジェリン・ジェイムズを獲得。昨季までのマーセル・シップだJJ・アーリントンだという無名にもほどがあったRB陣から一気にグレードアップ、昨季の惨状からは脱出確実です。ある程度、ランが計算できるとなれば戦術の幅は広がりますし、昨季はやっても相手ディフェンスにはなかったことにされていたというプレイアクションも効いてきます。WRアンクワン・ボルディン、ラリー・フィッツジェラルドの1400yWRコンビ擁するリーグ1位のパス攻撃は健在ですし、ランの確立でQBワーナーへのプレッシャが減れば得点力大幅アップも期待できそう。ディフェンスは昨季はケガで半分しか出られなかったDEバートランド・ベリーが復帰し、チケ・オキーファと組む看板のDEに、昨季8サックのドSエイドリアン・ウィルソン、DTドネル・ダケットと元気な若手もいるパスラッシュは強み。
  • Worst:QBワーナー、RBエジェリン、WRボルディン、フィッツジェラルドと大駒の充実度はリーグトップクラスなのですが、その働きを支えるべきOLの泥壁っぷりもリーグ屈指。デカイくせに押せない守れないOLでは、RBエジェリンがIND時代のように走れるかは疑わしいですし、このところ1年フルに出れないQBワーナーは今年も失神KOされる危険性高いです。それならそれで、ドラ1新人QBマット・ライナートが出てくることになるのでファンは喜ぶかもしれませんが、泥壁OLのところに新人QBを放り込むとブチッと潰されて、せっかくの素材が傷物にされる可能性があります。ディフェンスは、新人年の昨季はあっという間にシーズンアウトになってたCBアントレル・ロールと、INDから来たチビっ子CBデヴィッド・マクリンを35歳のFSロバート・グリフィスがフォローするという形がかなりおっかない。
    • 欠けていたエースRBも次代を担うスターQBも新スタジアムも揃いました。ディフェンスもスペシャルチームも悪くありません。あとはもうOLが踏ん張れるかだけ。踏ん張れればシンデレラへの階段はすぐそこ。実際に階段昇れるのは、来年以降、QBライナートが一人立ちして足腰しっかりした時という気もしますけど。

3.STLラムズ (昨季6勝10敗→今季予想7勝9敗)

  • Last Season:もともと強くないディフェンスにケガ人出て、Week4からの3試合で126点取られるなど序盤であっさり崩壊。頼みのハイパーオフェンスも、QBマーク・バルジャーがシーズン半ばで壊れ、マイク・マーツHCが病に倒れてからは人並のオフェンスに。後半は2勝6敗と大崩れした。
  • Best:ついにマイク・マーツHCが更迭され、'99年以来続いた黄金狂時代が終焉。スコット・リネハンを新HCに迎えて、ランとパス、攻撃と守備のバランスを考えた常識的なチームに戻るようです。この俗化政策で恩恵を受けそうなのが、RBスティーヴン・ジャクソン。ラン攻撃を軽視どころか試合によっては無視したりしてたマーツの過度に華々しさを追求したハイパーオフェンスでは、レシーブ能力が高くて華のあるRBマーシャル・フォークはともかく、ごくごく普通のRBであるジャクソンにとっては肩身が狭く、力を発揮しづらい環境でした。それでも昨季は1000y走って普通なりに力があるところを見せてます。ランの比重が増える今季は更に数字伸ばしてもおかしくない。ジャクソン以外にも、CARをクビになったRBスティーヴン・デイヴィス、手術のマーシャル・フォークに代わる第3ダウン要員にRBトニー・フィッシャーをこっそり仕入れており、どうやら本気でラン攻撃をやろうとしてるのが伺えます。
     昨季リーグ30位に終わったディフェンスは、入れ替え激しくて未知数ですが、DTラロイ・グロヴァ、LBウィル・ウィザスプーン、Sコーリー・チェイヴァスと新戦力で固められたセンターラインがちゃんと働けばそうヒドイことにはならないはず。
  • Worst:全く無名だったところをマイク・マーツに抜擢されたQBマーク・バルジャーにしろ、トリー・ホルト、アイザック・ブルース、ケヴィン・カーティス、ショーン・マクドナルド、デイン・ルッカーと在庫たっぷりのWR陣にしろ、完全にマーツのハイパーオフェンス用に特化して集められた人材。普通のオフェンスでフルに活用できるかは微妙なところです。これだけの手駒を揃えながら爆発力も爽快感もないオフェンスということになったら、長年のバカオフェンス漬けでロングパス中毒患者になってるであろうSTLファンは禁断症状出て怒り出します。それでも普通のオフェンスやるというなら、このWRは無駄に豊富過ぎます。マーツ時代と訣別するというなら、そのマーツの行ったDETか、微妙WR好きなSEAにでもホルト以外のWRをどんどん売り飛ばして、他のポジションの補強に当てるぐらいのことすればいいのに。
    • ディック・ヴァミールが去ったKCに、マイク・マーツをクビにしたSTL。どちらも金遣いの荒いギャンブル人生から足を洗って、地に足をつけた暮らしを目指すようです。確かにそろそろ潮時という感じもしますので、賢明な判断かもしれませんが、どうせなら完全に破綻するまではギャンブラを貫いて欲しかった。まあ、他人事ですが。

4.SF49ズ (昨季4勝12敗→今季予想3勝13敗)

  • Last Season:マイク・ノーランを新HCに、ドラフト1巡1位でQBアレックス・スミスを指名し、再建に向けての第一歩を踏み出したシーズン。結果、攻撃守備ともリーグ最下位をマーク。まさにゼロからのスタート。
  • Best:昨季は新人ながらQBティム・ラテイがやさぐれたことで早々に出番回ってきたQBアレックス・スミス。1TD11INT、TD率は0.6%、100回パス投げても1回TD取れないという驚異的な数字を叩き出してました。とはいえ、OL、RB、WRと全てのポジションに人がいなかったのだからやむを得ません。今年もRBケヴァン・バーロウ、WRブランドン・ロイドが抜けて、昨年以上に人いないわけですが。2年目RBフランク・ゴア、ドラ1新人TEヴァーノン・デイヴィスが「困ったらとりあえずあの2人にボール持たせとけ」と言われるらい頼れる存在になってくれれば、QBスミスの生き残る可能性も少しは出てきます。
  • Worst:RBバーロウ、WRロイド、LBジュリアン・ピーターソンと数少ないタレントを放出して、目立った補強はGラリー・アレン、WRアントニオ・ブライアントという。目立ってないだろそれ。なんとも財布のひもガチガチな人事。攻守とも強みといえるようなポジションはなく、今年も勝ちに行ける布陣ではないです。勝てなくても、QBスミスが成長して来年以降に繋がるシーズンになればいいという考えでしょうけど、それにしても人がいなさすぎ。ゼロからの再建の際に、その目玉としてドラフト1巡1位で指名したQBをドーンと据えるというのはよくありますが、あまりにも何もない「ゼロ」からだと、たとえそのQBに素質があっても「ゼロ」のチームに染まっていってどうにもならなくなったりします。ここ十年でも、ティム・カウチ、デヴィッド・カーというエキスパンションチーム立ち上げの際の初代ドラフト1巡1位QBがゼロに染まっていきましたが、今のSFもエキスパンションチーム並。スミスも同じ道を辿る可能性ないとはいえません。
    • 焦ってベテランFAに手を出したりせず、若手を中心にじっくり育てながらチーム再建しようという姿勢は悪くありません。ただオフェンスはともかく、ディフェンスはもうちょっとテコ入れしても良い気もしますが。1巡1位でQB指名したのは3年早まったと思います。

1.SEAシーホークス(11−5)
2.ARIカーディナルス(10−6)
3.STLラムズ(7−9)
4.SF49ズ(3−13)

NFCまとめ。

地区優勝:NYG、CHI、ATL、SEA
ワイルドカード:PHI、ARI

 CHI、SEAは堅いと思いますが、それ以外は自信なし。強さと脆さが同居してるようなチームが多くなってしまいました。スーパーボウル進出予想ですが、2年連続出てくるような貪欲なチームではないSEA、負の血統書付きのマニング弟のNYGはなし。本命は◎ATL。マイケル・ヴィックのパスが進歩しない限り無理という批判も聞こえてきそうですが。ヴィックも昨年までは批判を見返そうとなんとか頑張ってパスを通そうとして、結局通せてなかったわけですけど、。今週のATL@NO戦など見ると、今年はもう開き直ってしまって、パスに見切りをつけるタイミングが早くなってさっさとスクランブルに出てるように見えます。もうそれでいいんじゃないですか。Week3まででリーグ12位の232yラッシュ、エジェリン・ジェイムズよりもチキ・バーバーよりも走ってるQBとか並のタレントではないのですから、普通とは違う方法で頂点目指したらいいのです。当然、ケガするリスクは高まりますが、壊れたらそれまでというだけです。目指せリーディングラッシャー。
 対抗は○CHI。堅いディフェンスに加えて、QBレックス・グロスマンがここまでQBレート100超える活躍ぶりでへっぽこオフェンスまで好調で3連勝。問題はこのオフェンスの調子がいつまで続くかですが。グロスマンとか調子が良ければ良いほど、肝心なところで壊れる前フリのように見えて仕方ないです。
 それ以外で注目は、こちらもまさかの3連勝のNOですか。新QBドリュー・ブリーズのRB投げまくりアタックが効いてるとかありますが、それ以上に目に見えるくらいはっきりとした勢いがあります。Week3のホーム初戦で相手のATLが完全に呑まれてしまってましたが、復興を目指すニューオリンズということでアメリカ中が味方についてる状態で、対戦相手としては完全に悪役扱いで実にやりにくい。あのしょぼい人工芝も慣れないアウェイチームには効きそう(見ててヴィックやウォリック・ダンがボール持つたびに引っ掛かってケガするんじゃないかとヒヤヒヤしましたもの)で、ホームではかなり強そう。これでプレイオフに出ようものなら、ますます相手チームには「空気読め」という圧力かかりそうで、恐い存在になります。▲NO。
 スーパーボウルは、BALvsATL。スティーヴ・マクネアvsマイケル・ヴィックという新旧アスリートQB対決となったが、ここに来るまで1500yくらい走ってきたであろうヴィックは既にボロボロ。あえなくBALの獰猛ディフェンスの餌食となり、TOを連発。好フィールドポジションからBALはコツコツ点を重ねて圧勝。20−3でBAL優勝。

(7)NFC南地区。

 ふう、これで残りあと一つ。

1.ATLファルコンズ (昨季8勝8敗→今季予想12勝4敗、地区優勝)

  • Last Season:マイケル・ヴィックの力であいかわらずリーグ1位をキープしたラン攻撃とマイケル・ヴィックのおかげで一向に進歩しないパス攻撃、そしてそこそこの守備。前半は6勝2敗とプレイオフペースも、後半は2勝6敗、ラストは3連敗と大きく崩れて結局5割止まり。CAR、TBという同地区ライバルに0勝4敗と完敗喫した。
  • Best:何といっても、リーグ22位と意外といまいちだったディフェンスに、DEジョン・エイブラハム、Sロイヤー・ミロイと大物2人を補強したのがデカいです。特にDEエイブラハムは、逆サイドにDEパトリック・カーニーもいて、更にDTながら昨季は二桁サックあげてるロッド・コールマンといるところへの補強。DLのパスラッシュはリーグ最強クラスです。これだけ強力なDLがウワーッと相手QBに襲い掛かれば、他のポジションに多少穴があってももみ消せるというものです。Sミロイも弱いポジションだっただけに良い補強。あとは昨年折角取ったのにケガでろくに働けなかったLBエジャトン・ハートウェルが復活すれば守備はほぼ万全。
     一方、オフェンス。自慢のラン攻撃を支えるのはアレックス・ギブズ仕込みのOLのゾーンブロック。RB TJ・ダケットをトレードで放出したものの、RBダケットは昨季平均3.1yと大きく数字落とし、ゾーンブロックに合ってなさそうだっただけに、この放出はそう痛くないです。こちらはゾーンブロックにピッタリはまって、キャリアハイの1400y超走ったQBウォリック・ダンの出番が増えるならむしろ好都合なくらいです。RBダンはリーグ全体でも最小クラスのRBですが、持ち前のガッツで小さなホールでももの凄い勢いで突進していくので、決定力も案外低くありません。影の薄いパス攻撃の方は、開幕直前で一応エースだった堅実派WRブライアン・フィネランが壊れ、穴埋めにDENで居場所なくなってた一発屋WRアシュリー・レリーをあわてて獲得。フィネラン→レリーというのは普通ならマイナスなのですが、QBマイケル・ヴィックのパスとの「当たればもうけもの」コンビは、組み合わせとしては結構面白いかも。イライ・マニングとプラクシコ・バレスのコンビに近いものを感じます。どうせ誰に投げてもヴィックのパス成功率は上がったりしないんですから、それなら一発の力だけはあるレリーに投げておいたらいいんじゃないかと思います。
  • Worst:↑では適当なこと書いてますが、あいかわらず「走るQB」というより「投げるRB」という風情のQBマイケル・ヴィック率いるパス攻撃は、今年も基本的には期待しない方が無難です。雑誌のプレビュウなど読むとQBヴィックについて「これまで以上に守備に対する読み、パスの正確さが向上した」とか書いてありますが、同じようなこと毎年言ってる気がします。つまり、今年もたいして変わらないんでしょう。不調だったとはいえ昨季も8TD決めていたRBダケットがいなくなって、やはり心配なのはショートヤードを誰で取りに行くのかということ。普通にRBダンで行けば特に問題ないと思うんですが、これをQBヴィックの足で軽く取りに行こうとして、ハードヒット受けてKOされるとかなると最悪です。
     ディフェンスでは、DLがパスラッシュに特化した編成になってるのでランストップには不安も。あと、CBディアンジェロ・ホールはともかくそれ以下のCBもかなり手薄。リターナとしては相手にとって危険な存在のアレン・ロッサムが今年もCBとして出てくるようだと、チームにとって危険な存在となります。頼みのパスラッシュが上手く機能しないような相手だと、もう火だるまです。

2.CARパンサーズ (昨季11勝5敗→今季予想8勝8敗)

  • Last Season:2年前にスーパーボウルまで行った堅守と勝負強い攻撃は健在。エースだったWRムシン・ムハマドが移籍して心配されたパス攻撃も、QBジェイク・デロウムは新エースWRスティーヴ・スミスに投げまくることで無理やりどうにかした。プレイオフでは、WCからNYG、CHIと順調に倒すも、ディヴィジョン決勝で自慢のRB陣が揃って死亡しデロウム錯乱、SEAに惨敗。
  • Best:WRスティーヴ・スミスがロングパスにショートパスにリバースにと孤軍奮闘にもほどがあったレシーバ陣に、T.OにDALを追い出されたWRキーション・ジョンソンを転がり込んできたのは僥倖。キーションにかつての爆発力はないですが、サイズがあってショートパスで体を張れます。爆発的なスピードのあるスミスとサイズのあるキーションというのはコンビとしても良さそうで、上手く使い分ければ破壊力と安定感を兼ね備えた空中戦を展開できそうです。何より、いつスミスが倒れるかとドキドキしなくて済みます。昨季、プレイオフで3人が次々倒れるという悪夢を見たRBは、ケガがちなベテランRBスティーヴン・デイヴィスをカットしてケガがちな若手RBデション・フォスターがエース昇格。ドラ1でRBディアンジェロ・ウィリアムズを保険に取っておいたのは賢明です。リーグ3位のディフェンスは、今年も強力DL、CBが健在。あいかわらずLB、Sは並かそれ以下程度ですが、DLが踏ん張ればなんとかなるレベル。
  • Worst:RBスティーヴン・デイヴィスを放出した時に「来季はない」と書いたCAR。膝がボロボロでとても働ける状態ではないデイヴィスの解雇はやむをえないのですが、新エースRBフォスターというのはどうですか。若いわりにケガが多いのもあれですが、ビッグゲインもあるけどロスもある、才気はあるけど信頼感に乏しいというタイプのフォスターは、1年通して先発を任せられる器ではないと見てます。あくまでこのチームは堅く守って、ランで堅く進むというのが本来の姿。フォスターにしろ新人にしろ堅さが足りないのです。もしかしたらフォスターが壊れて、代わりにRBニック・ゴーイングスが堅く走り出す可能性もなきにしもあらずですが。また、キーション加入で手駒が増えたパス攻撃ですが、ギャンブラQBジェイク・デロウムの場合、的が増えることでどれほど攻撃力が上がるかは微妙なところ。ここと決めたらその一点だけを狙って、一か八かでパスを投げ込む度胸というのがデロウムの持ち味ですから。Bestで「上手く使い分ければ」と書きましたけど、器用に投げ分けるデロウムなど想像できません。むしろ、的が増えると気が散るだけなんじゃないかと心配です。
    • 今年は前評判がSEAなどよりも高く本命扱いのCAR。私も好きなチームの一つですし、戦力的にも申し分ない。が、スーパーボウルに進出した3年前から○×○というリズムできてるのを読めば、今年は×な流れの気がしてしょうがないのです。QBデロウムは人気薄の時に狙うと激走してくれる穴男ですが、完成度が高いタイプではなく、ブチッと切れる気性の荒さももってるだけに、一番人気を信用して有り金つっ込むのは危ないです。

3.TBバッカニアーズ (昨季11勝5敗→今季予想7勝9敗)

  • Last Season:ディフェンスはあいかわらずの強さでリーグ1位。さらに新人RBカーネル"キャデラック"ウィリアムズがいきなり100yラッシュ連発の活躍でオフェンスを牽引。例のごとく壊れたQBブライアン・グリーシーをリリーフしたQBクリス・シムズもまずまずのプレイで、終盤5試合を4勝1敗でまとめて見事地区優勝。しかし、プレイオフではオフェンスの主役2人が若さを見せてWAS守備の前に沈黙。
  • Best:良い意味で変化が乏しい。今オフの動きを見ても、新戦力として期待を大してされてなかったらしいデヴィッド・ボストンは開幕すら迎えられずにクビにしてますし、ドラフトも上位では1年目から大活躍とかしづらいOLを地味に集めてますし。プラス材料というと、今年は開幕から先発固定のQBクリス・シムズの成長分ですか。昨年は、パス成功率60%超、TD数>INT数と、なかなか賢いところも見せてますから、プレイオフでの苦い経験も糧にできるんではないでしょか。昨季11試合でTDパス10というのはいささか少ない(回数投げてないPITのロスリスバーガーでも17TD)ですが、元々守備のチームですから、致命的な問題ではありません。むしろTDを増やそうとするよりも、2.2%というペイトン・マニング並だったINT率の低さを維持することの方が大事です。
  • Worst:悪い意味で変化が乏しい。特に4年前のスーパーボウル制覇時から主軸がほとんどそのままのディフェンスは、強力といっても先発の半数以上が30歳超え。リーグ1位の守備といっても往年の迫力、怖さはなくなりつつある印象で、控えの層も薄いので(サラリーキャップ厳しいNFLで層が厚いチームなんてほとんどないのですが)、そろそろほころびが出始めてもおかしくありません。オフェンスで心配なのは、RBキャデラックの2年目のジンクス。相手には当然研究されてきますし、現役続行したFBマイク・オルストットも衰え激しくて当てにはできません。ランが出ず、安定志向のQBシムズが危険なロングパスを強いられるような展開は避けたいところです。
    • 正直あまり書きたいことがないTB。書くことがないから3位にしたようなものです。変化のなさというのは成熟に繋がるので悪いことではないんですが、このチームのディフェンスの場合、既に成熟しきっていて、あとは腐っていくだけという段階まで来ちゃってると思います。腐りかけが美味しいという話もありますし、今季はまだ十分鮮度もつかもしれませんが。あまり推す気にはなれません。

4.NOセインツ (昨季3勝13敗→今季予想7勝9敗)

  • Last Season:ハリケーンカトリーナに我が家を吹っ飛ばされる悲劇に見舞われたNO。「被災者のためにも!」と頑張れる元気があった開幕当初は2勝2敗と踏ん張りましたが、その後はホームアドバンテージのなさがずしっとのしかかり。Week5以降で1勝11敗と悲惨な結果になったのもやむをえません。
  • Best:スーパードームの改修も無事間に合い、今年はちゃんと「ホーム」で戦えます。それだけでも何勝か上積みできましょう。さらに復興に向けて、ウジウジしたQBアーロン・ブルックスをスパッと切り飛ばして、別に悪いことしてないのにSDに捨てられたQBドリュー・ブリーズ、1巡1位指名権持ってたHOUがスキップしてくれた今ドラフトNo.1RBレジー・ブッシュと、核になれる人材を幸運な形で獲得。RBとTEへ投げ分けるショートパスが生命線のQBブリーズを活かすには、TEに人材を欠いてるのが痛いですが、その分、RBにはブッシュに現エースのデュース・マカリスタとパス捕れる万能型を揃えてます。ブリーズはこの2人にひたすら投げてたらいいです。SD時代にはトムリンソン一人に100回パス通したことありますから、今年は合わせて140キャッチくらいで。豪華過ぎておそらく今年限りであろうこのRBタンデムをフルに活かせれば、強豪揃いのNFC南でも台風の目(縁起悪いか)になりえます。
  • Worst:大黒柱になれる素材は持ってきたものの、土台はまだグラグラして固められてない状態。柱立てようにも根元から倒れてしまう危険性があります。まあ、それでも頼れる柱が来ただけ希望があるオフェンスに比べて、昨季失点28位だったディフェンスは後回しにされた感じでパッとしません。一応、補強はしましたが、LBスコット・フジタやらLBマーク・シモノーやらSオマー・スタウトマイヤやら、廃品回収か残飯処理かといった風情で、戦力アップとは言いがたいものがあります。頼みの綱CBマイク・マッケンジと1,2年目の若手SによるDB陣がかなり踏ん張らないと、ズブズブ沈んでいくことになりそうです。
    • カトリーナで街ごと沈んだ昨季の成績は参考外なので、本当のところどの程度の戦力なのかいまいち分かりにくいNO。このチームの分かりにくさは前からそうなのですが。試合もほとんどNHKで放送されませんし、いまいちキャラが把握できないのです。かなり勢いに左右されそうな感じもするので、久しぶりのホーム戦となるWeek3ATL戦がカギか。

1.ATLファルコンズ(12−4)
2.CARパンサーズ(8−8)
3.TBバッカニアーズ(7−9)
4.NOセインツ(7−9)

(6)NFC北地区。

1.CHIベアーズ (昨季11勝5敗→今季予想12勝4敗、地区優勝)

  • Last Season:リーグ最小失点を誇ったディフェンスの力で大躍進。反面、エースQBの予定だったレックス・グロスマンがまた壊れて、謎のQBカイル・オートンに率いられることになったオフェンスは貧弱極まりなかった。プレイオフでは、グロスマンが戻ってきたものの、自慢のディフェンスがCARのWRスティーヴ・スミスにいいようにやられあえなく敗退。
  • Best:自慢の熊ディフェンスは健在。地区レベルがアレなこともあって対戦スケジュールは緩いので、今年も守備だけで二桁勝てそうです。あとはオフェンスでどれだけ上積みがあるかだけ。といっても、こちらもこれといった新戦力はなし。あとは、昨年QBレートが60を割りながら10勝するという、才能はないけど勝ち運だけは持ってたQBカイル・オートンに代わり、年間で3試合以上出たことないというカラータイマーを持つ男QBレックス・グロスマンがどれだけウルトラな活躍できるかどうか。グロスマンもこれだけ毎年さっさと星に帰りながらもまだ期待されてるということは、それなりのものは持っているのでしょう。QBレート60で10勝できるなら、レート90出せば15勝できる計算です。まあ、そこまではともかく、手薄なレシーバ陣の中でも信頼性抜群のWRムシン・ムハマドは健在ですし、昨年のパス攻撃31位という数字はいくらか改善されてもおかしくなくない。グロスマンのカラータイマーが今年もピコンピコン言い出した場合は、バックアップにQBブライアン・グリーシーを確保。守備の強いチームにはピッタリの安定感あるベテランだけに、あるいはさっさとグリーシーにチェンジした方がレギュラシーズンでは勝ち星は稼ぎやすいかもしれません。
  • Worst:年間3試合しか出たことない虚弱王子グロスマンのバックアップに、年間5試合までしか動作保障がされてない虚弱界の王様グリーシーというのは、危機管理体制としてどうなのですか。結局、プレイオフの頃には2人とも鬼籍に入ってて、オートンが投げてたとかなっても全く驚けません。たとえ健康に過ごせたとしても、実戦経験の乏しいグロスマンが勝負所でどれほど頼りになるかは未知数。グリーシーが頼りにならないのははっきりしてますけど。地味なエースRBトーマス・ジョーンズ、派手だけど不健康な2年目RBセドリック・ベンソンによるラン攻撃もそこまで強力ではないだけに、昨季のプレイオフCAR戦のように先制パンチを喰らってしまうと、ポイント挽回できずにあっさり判定負けしそうなひ弱さも感じます。
    • 昨季、あれだけ貧弱なオフェンスでも勝ってきたチーム。戦力の変動もほとんどありませんし、スケジュールも楽となれば、崩れることは考えにくいです。ただ、プレイオフで勝つにはラッキーボーイが必要。QBグロスマン、RBベンソンがブレイクしてくれれば一番話は簡単ですが、CARからひっそり加入したCBリッキー・マニングJr&ダンテ・ウェスリーがプレイオフでCARに復讐するとかいうシナリオでも面白い。

2.DETライオンズ (昨季5勝11敗→今季予想8勝8敗)

  • Last Season:楽しみな若手を揃えて復調も期待されましたが、引き続き低迷。今年こそはと期待された'02年のドラ1QBジョーイ・ハリントンは一向に進歩する気配がなく、'03年から3年連続でドラ1を注ぎ込み続けたWR陣も全く不発、'04年のドラ1RBケヴィン・ジョーンズも大きく数字を落とすという。楽しみだったはずが苦々しいばかりのことに。再建託されたスティーヴ・マリウッチHCも何も残せずあえなくクビ。
  • Best:新HCにTBでDLコーチ務めていたロッド・マリネリ、OCにはSTLでハイパーオフェンスにより一時代築いた鬼才マイク・マーツを招聘。スーパーボウルも制したTBの守備とSTLの攻撃を知る人材(ついでにDCはBALでDBコーチやってたことある前NYJのDCドニー・ヘンダーソン)を揃ってかっぱらってくるという力技で再建に臨みます。特に、マイク・マーツの指揮するオフェンスは楽しみ。度胸のあるQBジョン・キトナを新エースに迎え、WRにはハズレ気味とはいえ一応ドラ1のロイ・ウィリアムズ、マイク・ウィリアムズに、マーツの部下だったSTL時代だけは派手に活躍していたアザヒア・ハキーム、元スピードスターのコーリー・ブラッドフォード、元STLのマイク・ファリー、更に隠し玉としてWRとしての実績はゼロだけどスピード抜群のデンジャラスリターナ、エディ・ドラモンドという。STLのトリー・ホルト&アイザック・ブルースのデュオとは比較になりませんが、ひょっとしたらマーツの指揮によって大爆発してもおかしくない不発弾はいっぱい揃ってます。キャッチの上手いマーカス・ポラードと、ブロックの強いダン・キャンベルと揃うTEも充実。RBは非力ですが「ランが出ないならパスだけ投げりゃいい」と考えるマーツのオフェンスでは致命的な問題にはなりません。ディフェンスは昨季もリーグ20位と元々そう悪くないですし、ダークホースになってもおかしくないこともない。
  • Worst:ガッツはあるけど精密さとは無縁なQBジョン・キトナが、マーツのオフェンスに適した人材かというとかなり疑わしいところ。微妙な人材揃いだった今オフのQB市場ではありましたが、まだドリュー・ブリーズなりブライアン・グリーシーなりの方が合っていたのでは。WRもこれといって頼りになる選手がおらず、これで華麗な空中戦をやろうとなると、無理が生じて片っ端から撃墜され、マーツ心臓発作でダウンという危険もあります。ディフェンスはTB系のマリネリということでカバー2なんでしょうが、頼りになるのがCBドレ・ブライくらいしかいない手薄なDB陣ではどこまで機能しますか。
    • ひょっとして爆発したら面白そうな存在だけど、まあ、たぶん今年も不発であろうDET。ただ、QBがキトナに変わって、ハリントンの頃よりはまだ期待感あります。ここもスケジュールは緩めなので、昨季1勝5敗と散々だった同地区対決でもうちょっと星を稼げれば5割くらいは狙えるんじゃないかと思います。

3.MINヴァイキングス (昨季9勝7敗→今季予想6勝10敗)

  • Last Season:WRランディ・モスに三行半を突きつけられたQBダンテ・カルペッパさんがショックで鬱になってしまって大低迷、2勝5敗と致命的な出遅れを喫する。カルペッパさんを鉄格子のついた病院に送り込み、QBを大ベテランのブラッド・ジョンソンにしてからは7勝2敗と立ち直ったものの時既に遅し。
  • Best:問題児のモスに続いて、心に病を抱えていたカルペッパさんも、アル中のWRコレン・ロビンソンも、素人ダフ屋のマイク・タイスHCも、根こそぎ厄介払い。温厚なQBブラッド・ジョンソンを中心に、安定感とまとまりという、MINらしからぬ味で今年は勝負。安定のためには最も重要なOLに、大金叩いてGスティーヴ・ハッチンソンを引っこ抜いたのは良い補強です。FBトニー・リチャードソン、Kライアン・ロングウェルの獲得というのも安定志向。あとはPHIでもタレント不足なレシーバ陣でも細かい投げ分けオフェンスで何とかしていたブラッド・チルドレス新HCの手腕に期待。タレントは揃ってるように見えるのに、昨季もリーグ21位とあいかわらずパッとしなかったディフェンスは、ここもまたカバー2の導入するらしいです。どこもかしこも困ったらカバー2。CBアントワン・ウィンフィールド、フレッド・スムート、Sダレン・シャーパーとDBに人材は揃ってますので、ドラ1揃いのDLが奮起すればTO連発というのも期待できます。
  • Worst:オフェンスのタレント不足は明らか。38歳のQBジョンソンに今年も丸々先発任せるというのがそもそも驚きですが、昨季も数字残してますからそれはいいとしましょう。しかし、WR、RBはトラヴィス・テイラーとチェスター・テイラーという元BALの両テイラーがエース格と、貧弱にもほどがあります。特に、RBチェスター・テイラーは、ジャマール・ルイスの2番手として活躍していたのを先発待遇で迎えるという、例のこれまで散々書いてきた私の嫌いなやつ。せっかくOL、FBを強化したのに、肝心なRBをケチって2番手で済ませようとしては台無しです。
    • 昨季9勝もしてるわけですから、一から再建というのは適当ではないのですが、かといってプレイオフどうこうという期待感もいまいちないMIN。なにせ、スキルポジションの華のなさが尋常でなく、どうやって勝ちたいのかが分かりません(Week2ではKロングウェルのパスで勝ったらしいです)。

4.GBパッカーズ (昨季4勝12敗→今季予想4勝12敗)

  • Last Season:怪我人があいつぎ悪夢のシーズンに。頼れるRBもWRもいなくなったQBブレット・ファーヴは自分がやらなきゃという思いが空回り、無理投げからINTを連発して自滅。ディフェンスもビッグプレイ能力に欠け、TOレシオ-24は最下位タイ。
  • Best:オフェンスの希望は、エースQBアーマン・グリーンの復活。もうそれ以外はほとんど見当たりません。ベストならランパス合わせて2000y稼げる万能型RBだけに、期待通り活躍してくれればQBファーヴの負担をぐっと減らすことができ、昨季のようなINT祭りはなくなるはずです。あとは、今年で最後のシーズンと、去年も言ってましたけど今年こそいよいよ最後らしいQBファーヴの有終の美を飾ろうとチームが団結できれば。PITだって去年は「ベティスの最後を飾ろう」といってスーパーボウル制覇までいったのですから。ファーヴのためにと死ぬ気で頑張れば、ランボー・リープでそのまま空飛ぶくらいはできるはずです。
     精神論頼みのオフェンスに比べ、ディフェンスの方がまだ楽しみありそう。評価高いドラ1LB AJ・ホークに、元天才CBチャールズ・ウッドソン、スーパーボウルで負傷した後の穴を思いっきりやられたことで結果的に存在の大きさをアピールしたSマーカンド・マヌエル、DTライアン・ピケットと補強。OAKで腐ってたウッドソンがやる気出してかつての輝きを取り戻せば、CBアル・ハリスとのコンビはリーグ屈指。
  • Worst:ジェヴォン・ウォーカーを引き止められず今年もWRドナルド・ドライヴァー頼みのWR、両Gが流出した昨季に続いてCマイク・フラナガンも失ったOL、ランボーフィールドを知り尽くしたライアン・ロングウェルのいないキッキング、そしてサムコン・ガドーもナジェ・ダヴェンポートも放出してデプス激薄のRB。もし、RBグリーンがケガから復活できないようだと、昨季以上の惨劇が待ってるおそれもあります。そもそも、昨季のグリーンはケガするまでも全く走れておらず、たとえ体調が万全に戻っても、弱体化が激しいこのOLではかつての活躍は望めない可能性高いです。
    • 今年も厳しい冬を迎えそうなGB。選手が抜ける一方のオフェンスよりも新戦力頼みのディフェンスに期待するしかない。ウッドソンなど今さらという感じで、できれば期待したくはないのですけど。空回りするファーヴの姿はもう見たくないのですが。

1.CHIベアーズ(12-4)
2.DETライオンズ(8-8)
3.MINヴァイキングス(6-10)
4.GBパッカーズ(4-12)

Week2:PIT@JAX,KC@DEN

 2試合分まとめて。まとめても24点しか入ってない、しかもTDゼロで全部FGという、序盤に見せるには渋すぎる試合。しかし、PIT@JACがロースコアになるのはともかく(それにしてもPITが完封されるとは思いませんでしたが)、KC@DENなんてあわせて80点くらい入るバカ試合になるかと思ってたのですけど。KCはずい分守備良くなりました。


 盲腸から復帰。しかし、この日は40度の熱があったらしい。何をしていますか。プレイの方は、JAXのDLの厳しいプレッシャを受け続けながらも、そうフラフラすることもなくしっかりやってたように思います。まあ、WRが頼りなかったこともあってQBレートは40切ってますけど。

 ウォードのケガとロスリスバーガーの盲腸とで、キャンプではほとんど合わせることができなかったという不安がモロに出て、全く呼吸合わず。ウォード自身もキレなく、表情も冴えなかったです。ウォードが不調となると、2番手がセドリック・ウィルソンというPITのWR陣は一気にしょぼくなるだけに心配。

  • サントニオ・ホームズ (PIT/WR)

 今週もあいかわらず危なっかしいリターナぶり。近いうちに何かやらかしますよこれ。

 実に美しく豪快な投球フォームで、巨漢揃いのレシーバ達に高いところから高いところへズバンと投げこむパス攻撃は迫力満点。フォームが美しすぎて小回りには欠けますが。スクランブルの際の走りっぷりもノッシノッシと音が聞こえてくるようです。ホント鈍足。

  • ジー・ウィリアムズ (JAX/WR)

 過去2年は期待ハズレに終わったドラ1WRですが、ジミー・スミス引退が良い方向に働いたのか、この日は8キャッチ95yとエースらしい働きぶり。WRマット・ジョーンズとともにこのままブレイクするようだと面白い。

  • ジェイク・プラマー (DEN/QB)

 「今日は調子悪くてオーラがない」と解説の宍戸氏。「まあ、先週からですけどプ」、追い討ちをかける福原アナ。福原アナは「ていたらく」て言い過ぎです。一応、4Qからの逆転勝ちではありましたが、これでジョー・モンタナ2世とか言ったらぶん殴られるような覇気のないプレイぶりで、地元開幕戦だというのにファンからブーブー言われる始末。これは今年限りの命ですか。

  • ジェヴォン・ウォーカー (DEN/WR)

 CBタイ・ロウにマークされながらも、勝負を決めるキャッチをしてみせる。だてにGBでエース張っていながら、「ファーヴの最後を飾ろうぜ」という空気を読まずにさっさと逃げてきたわけではないです。アシュリー・レリーとは格が違う。

  • マイク・ベル (DEN/RB)

 ドラフト外新人の方のベル2号。ちょこまかとしたステップで小気味いいラン見せてました。ただ、ベル1号とタイプも体型も似たようなもので、使い分けという点では微妙なデュオ。パワーランの得意なRBも一人欲しいところ。

  • トニー・シェフラー (DEN/TE)

 ドラ2の新人TEですが、集中力いまいちで頼りない。プレビュウでも触れようかちょっと迷った末に「ま、いいか別に」とスルーした程度のTEジェブ・プツィアの移籍の穴をこんなに大きく感じるようではマズいです。

  • デイモン・ヒュアード (KC/QB)

 脳震盪でいったトレント・グリーンの代役。17/23成功、INTゼロとベテランらしく試合を壊すことはありませんでしたが、投げたのはもっぱらショートパスばかりでTDもゼロと、試合を決めることもできず。まあ、まさにグリーンの代役らしい無難な出来。ただ、無難なだけでは近いうちにボロが出ます。

  • ラリー・ジョンソン (KC/RB)

 OLの老朽化で心配されましたが序盤からランにパスレシーヴに奮闘、この日のKCの獲得yの6割を一人で叩き出してました。ただ、試合が進むにつれて、OLとともに急失速した感も。

(5)NFC東地区。

1.NYジャイアンツ (昨季11勝5敗→今季予想11勝5敗、地区優勝)

  • Last Season:QBイライ・マニング弟を先発に固定して臨んだシーズン。そのQBマニング弟の不安定だけど爆発力はあるプレイぶりと、RBチキ・バーバー弟の安定して爆発した活躍ぶりでオフェンス好調、同地区ライバルがつまづいたこともあって地区優勝果たす。が、プレイオフではマニング弟の不安定さばかりが出てCAR相手に完封負けの屈辱。
  • Best:昨季リーグ4位のオフェンスは変動なし。3年目のQBマニング弟の成長分だけ上積み見込める計算です。昨季のマニング弟は、TDこそ24と稼いだものの、17INT、50%をちょい超えた程度のパス成功率というのは、QB一家に生まれたエリートとはとても思えない山師っぷり。安定性の面で改善の余地は大いにあります。まあ、WRプラクシコ・バレス、TEジェレミー・ショッキーと爆発力だけならリーグ屈指のレシーバ陣を揃えてますから、このまま35TD25INTとか、そういうはっちゃけた方向に突き進んでも面白そうではありますが。
     オフェンスで動かなかった分、リーグ24位に終わったディフェンスの方は大テコ入れ。層の薄かったLBに今オフ市場の目玉商品ラヴァ・アーリントンを補強。ずーっとパッとしないままのDB陣も、CBウィル・アレン、Sブレント・アレキザンダを出して、CBサム・マディソン、RW・マクォーターズ、Sウィル・デンプスを獲得と総とっかえ。DEマイケル・ストレイハン、オシ・ユメニオラとエグいパスラッシャを揃えてたわりに、これまではCB陣が地味過ぎて全然INT数が伸びませんでしたが、この大テコ入れでディフェンスのビッグプレイ量産に期待したいところ。
  • Worst:昨季は、シーズン終盤にかけて急失速したマニング弟。プレイオフでも脆さを見せて惨敗を喫するなど、だてにマニング一家のDNAを受け継いでないところを証明してしまい、精神的なタフさに疑問が残ります。レギュラシーズンでしか発揮できない爆発力など、犬にでも食わせておけばいい。あと心配なのがRBチキ・バーバー弟の金属疲労。ここ2年でランパス合わせて実に4500yという法律に違反してそうな働きぶり。SDのトムリンソンで3600y、SEAのアレクザンダですら3800yほどですから、4500というのはもう尋常ではありません。全体的にバカっぽいオフェンス陣の中で、唯一安定感のあるオプションであるバーバー弟が壊れるようなことあると、一気にアーアアーとヨダレ垂らしだすこと必至です。
    • 昨季の強みだったオフェンスはそのままに、ディフェンスを底上げという真っ当なチーム強化ぶり。昨季を下回る要素はないように思えます。ケガ人もしくは謀反人が出なければ。こういう順調そうな時に限って、何か起きそうな気もするんですが。RBバーバーの金属疲労については、2番手RBブランドン・ジェイコブズの頑張り次第。

2.PHIイーグルス (昨季6勝10敗→今季予想9勝7敗、WC)

  • Last Season:スーパーボウル敗退チームは翌年沈むという、ジンクスそのままに大沈没。T.Oの反乱、QBドノヴァン・マクナブの故障でチームは崩壊。マクナブに代わるQBマイク・マクマーン、コイ・デトマーが2人合わせて5TD、11INTではどうにもなりませんでした。
  • Best:かなり痛みを伴いましたが、WRテレル・オーウェンスの乱を鎮圧。ついでにヘタレWRトッド・ピンクストンも放出して、再びQBドノヴァン・マクナブの一頭体制で巻き返しを図ります。昨季の沈没ぶりがあまりに派手だったのですっかり忘れられてますが、一昨年のNFC覇者ですから。地力はまだ残ってるはず。T.Oの抜けた穴は痛いですが、チームの規律面ではむしろ大幅プラスです。そもそもT.Oが来る前までも、ピンクストンやらジェイムズ・スラッシュやらという小粒なWR陣と、Recieving Back略してRBのブライアン・ウエストブルックへの投げ分けで、3年連続で(負けたとはいえ)NFC決勝までなら行ってたわけですし。オーウェンスにいじめられてイジけていたQBマクナブが、いじめっ子が転校したことで元気を取り戻せば、チームはまとまっていけます。面子が残ってたわりに昨季リーグ23位とダラダラしていたディフェンスも、規律次第で立ち直れます。
  • Worst:昨季の低迷が、反乱とケガのせいだけなら立て直せますが、主力の衰えがきてるとかならこのままズルズル落ちていくだけです。特にQBマクナブは、まだ29歳と老け込む年ではないのですが、ここ数年は痛むのを怖がって腰の引けたイジメられっ子ぶりが目に付き、どうも若々しさが感じられません。マクナブとともにオフェンスを支えるRBウエストブルックもケガがち。WR陣は果てしなくショボいだけに、この両輪のどちらにガタがくるとオフェンスは全く前に進まなくなる可能性高いです。ディフェンスでも主力中の主力、Sブライアン・ドーキンス32歳、DEジェヴォン・カース30歳は下降線。あと齢65歳のジム・ジョンソンDCの耄碌も心配。
    • '00年から'04年までは5年連続11勝以上していた元常勝チームですが、荒みきった1年を経て、勝ち方を思い出せるかどうか。まあ、たかだか2年前のことだから問題ないでしょう。と思ってたら、Week2ではDEカースが膝をやってシーズンエンドの挙句、17点差を引っくり返されるという憤死ものの敗戦喫したとのこと。それはそれは。

3.WASレッドスキンズ (昨季10勝6敗→今季予想7勝9敗)

  • Last Season:強力ディフェンスとまずまず堅いオフェンスで、ラスト5連勝でプレイオフ滑り込み。プレイオフではオフェンスは全く進んでませんでしたが、ディフェンスがリーグ9位という数字以上のものを見せて初戦突破。続く対SEAも守備の力だけで善戦してみせた。
  • Best:WRサンタナ・モス頼みだったパス攻撃に、サーカスWRアントワン・ランドルエル、ピエロWRブランドン・ロイドという妙に狙った補強。WRの層が厚くなったことで、試合の流れとか関係なくTDが飛び出したりするQBマーク・ブルネル→WRモスのホットラインがより威力増すようなら脅威です。大エースRBクリントン・ポーティスがいるラン攻撃には、白兵戦専用ビア樽、TJ・ダケットが加入。力仕事をダケットに任せれば、ポーティスの消耗抑えられます。昨プレイオフではびっくりするほど堅かったディフェンスは、LBラヴァ・アーリントンが抜けたものの、Sアダム・アーチュレタ、CBケニー・ライト、マイク・ランフ、LBジェフ・ポージー、DEアンドレ・カーターとそこそこの選手を一杯獲得。攻守とも全体的に層の厚さアップ。昨季終盤見せた勢いが続けば、地区優勝も十分狙えます。
  • Worst:これまで大物にドカンと大金つぎこんできた成金主義のチームにしては珍しく、今オフはちょこちょこ小金を使って数を集める貧乏くさい作戦に出たWAS。おかげで確かに層は厚くなってるのですが、先発の布陣を見ても戦力の最大値がアップしてるように見えないのが問題です。まだ奥がありそうなWRロイドはともかく、WRランドルエルなどはPITではトリックプレイ要員として重宝されていましたが、WRとしては平均レベルにすぎません。小柄ですばしっこさが持ち味という、エースのモスとかぶってるタイプを連れてくるのもどうかと思います。昨季獲ったデヴィッド・パッテンもハズレ気味ですが、こういうよそで2,3番手として活躍してたWRを先発待遇で引っ張ってくるような補強は全く評価できません。アーチュレタやらランフやらディフェンスの補強も微妙すぎる。結局、オフェンスは今年もQBブルネル→WRモスのラインとRBポーティスのラン次第になりそうな気がしますが、ブルネルはプレイオフでその衰えぶりを全くごまかせてなかったですし、ポーティスはプレシーズンで故障して体調不十分。むしろ、最大値は下がってるんじゃないかという気もします。
    • 昨季のプレイオフでの戦いぶりをどう見るかでガラッと評価変わりそうなチーム。私は、ディフェンスの堅さに感心するよりも、オフェンスの進まなさに呆れた気持ちの方が強かったので、評価厳しめです。QBがおっさんもおっさんのマーク・ブルネルということでシンデレラっぽさもないですし。ディフェンスがあの集中力を1シーズン維持できるなら、守りだけで2桁勝てるでしょうけど。

4.DALカウボーイズ (昨季9勝7敗→今季予想6勝10敗)

  • Last Season:ビル・パーセルズ体制3年目となった昨季は、QBドリュー・ブレッドソーなどさらに元弟子たちをかき集めて必勝体制で臨む。しかし、攻撃13位、守備10位と数字は十分なものの、決めてほしいところをことごとく外し続けたへぼキッカーども、あいかわらず持ちすぎてサックをドカドカくらうQBブレッドソー、優秀だけどたまに一発喰らってそれが致命傷になるディフェンスと、詰めのところで噛み合わず、プレイオフ逃す。
  • Best:なんといっても大きいのがWRテレル・オーウェンスの獲得。よりによって同地区で謀反起こした人間を引き取るという、火中の栗を素手で掴んでキャッチボールするような暴挙ですが、キーション・ジョンソンも飼いならしてきたパーセルズがうまくコントロールできるようなら見返りはデカいです。T.O以外にもスピードスターWRテリー・グレン、万能TEジェイソン・ウィテンと揃っているレシーバ陣は超強力。PHIの頃と違って、T.Oだけ警戒してればいいというわけにはいきませんから、T.Oのマークもいくらか緩みそう。それでストレスが軽減されれば、謀反のリスクも抑えられます。
     また、大穴だったキッカーには、こちらもINDの謀反人マイク・ヴァンダージャットを捕獲。レギュラシーズンなら非常に高い成功率誇るヴァンダージャットは、プレイオフ進出に向けては最高の補強といえないこともないです。
  • Worst:問題となりそうなのは、やはりチームの和。このチームはパーセルズが来てからコネで呼び寄せられた選手が多く、団結力という点では元々疑問があるというのに、必ず爆発する不発弾オーウェンスを招き入れるのは危険過ぎます。新天地だからと心を入れ替えるような殊勝さはカケラもないオーウェンスは、足が痛いとキャンプをサボり、さらにミーティングに寝坊して早速罰金100万円の刑を科されるなど既に大暴れ。QBブレッドソーが今年も持ち過ぎてサック浴びまくるようだと、「さっさと俺にパスしないからだこのキューピー人形」と噛み付きだすことでしょう。今のところパーセルズはこれといったリアクション見せていませんが、いくら勝利のために有用な人材だからといって、あのパーセルズがシーズン最後まで我慢できるかはかなり怪しい。シーズン途中で首斬るくらいなら、最初からいない方がましなのですが。
    • あいかわらず目先の勝ちばかり求める見苦しい補強方針で、すっかり悪役金満チームの風情を漂わせるDAL。それにしても、T.Oにまで手を出すとは近眼にもほどがあります。そもそも、SF時代のオーウェンスがDALのトレードマークの星の上でTDセレブレーションやったことをDALファンは許してるんでしょうか。ハイレベルなNFC東においても、戦力的には上位のものがありますが、それはあくまでもT.O爆弾が炸裂しなかったらの話。最下位に予想してるということは、つまりそう思ってるということです。

1.NYジャイアンツ(11-5)
2.PHIイーグルス(9-7)
3.WASレッドスキンズ(7-9)
4.DALカウボーイズ(6-10)