前半を振り返ったり。 (2)

 つづきです。

AFC南:1.IND(7-0) 2.JAX(4-3) 3.HOU(2-5) 4.TEN(2-5)

 エジェリン移籍で、いい加減、没落を期待されてたINDですが、今年も期待を裏切って開幕から無傷の7連勝。チッ。予想通り攻守ともにランは低調、特にラン守備はリーグ最下位とボロボロで昨季のような圧倒的な強さは感じないのすが、マニング率いるリーグ1位のパス攻撃とここまでパーフェクトのヴィナティエリのキックで意外にしぶとい勝ち方してます。プレイオフ以降となるとこのラン守備の穴はさすがにでかすぎる気はしますが、案外、期待が適度に薄まった今季の方がスイスイ勝ち抜いていきそうな気もしないではない。
 対抗馬JAXは、14点以下の試合が半分を占めるなどどうにも煮え切らない前半戦。序盤で若手揃いのWRがブレイクしそうな雰囲気あったんですが、前半戦終わってパス攻撃はリーグ25位。どうやら気のせいだったようです。そろそろ一皮向けて欲しいQBレフトウィッチは今年も故障で、永遠の未完の大器コースまっしぐら。Week8はQBギャラードが出て勝ったようですが、スクランブラーギャラードで不発弾揃いのWRどもに点火できるとも考えにくい。お先真っ暗とまでは言いませんが、どうにも薄曇りです。
 HOUはQBカーがQBレート90台をキープするなどここにきてプチブレイクの兆し見せてたのですが、ラン攻撃、守備がともにリーグ28位では、無駄なあがきにしかなってない模様。今週は出来悪かったようで、先発降格の噂もあるとか。代わりはローゼンフェルズなのでそれこそ無駄なあがきですが。開幕QBになぜかケリー・コリンズという迷走スタート切ったTENは、早々に新人QBヤングにスイッチして育成モードに。攻撃28位、守備32位と底辺からの出発も、ここにきてスペシャルチームやディフェンスが頑張ってるようで2連勝。才気は十分感じさせるヤングは第2のマクネアになってもおかしくないですが、ずーっと勝てないでいると第2のブルックスさんくらいに落ち着いてしまいますので気をつけてください。

AFC北:1.DEN(5-2) 2.SD(5-2) 3.KC(4-3) 4.OAK(2-5)

 今年も手堅く星をまとめてるDENが首位ですが、勝った5試合は全て守備が相手を一桁得点に抑えたおかげで、20点以上取ったのがWeek8IND戦がはじめて(しかも負けてるし)というオフェンスの得点力不足は酷い。とにかくQBプラマーが絶不調でQBレートは60台、パス攻撃はリーグ30位。たまにWRウォーカーへのロングボム炸裂させて無理矢理帳尻合わせるという、なんとも荒っぽい試合運び。それでも勝ってるのは、勝負強いと言っていいのかどうか。しかし、この調子ではさすがにプレイオフ行ったらあっさり自滅して終わりでしょう。
 新QBリヴァースが注目されたSDですが、リーグ2位の守備と既にランパス合わせて11TD稼いでる万能兵器トムリンソンを活かして、QBの能力とかほとんど関係ない、ガチガチに過保護な試合運びを展開。結果としてリヴァースは100近いQBレートをマークしてますが、これはかつてのロスリスバーガーと似たようなもの。そのロスリスバーガーが今年あんなことになっちゃってるだけに、この過保護QBをどこまで信用していいかは微妙なところです。
 KCは、QBグリーンが早々に壊される不幸に見舞われるも、控えのヒュアードが意外な好リリーフ見せて健闘中。まさかヒュアードが脚光浴びる日がくるとは思わなんだ。攻撃の迫力は落ちたものの、ハーマン・エドワーズHCが専門の守備もそれなりにまとめてきており(失ヤードのわりに失点多いのがあれですが)、ここ2試合は、SD、SEA相手にしぶとく僅差で連勝したり、エドワーズらしいそこそこバランスとれたチームになってきてます。大したものですが、せっかくヴァミールが確立したKCのバカキャラが薄れてしまったのはもったいない。まあ、代わりにOAKがバカっぽさを一手に引き受けてくれてるわけですが。