Week2:ARI10-21SEA 実況:鈴木アナ、解説:大杜充

 昨年のNFC覇者SEAとRBエジェリン・ジェイムズを手に入れて躍進が期待されるARIの同地区対決という、楽しみな対戦。でしたが、どうにもパッとしない試合で眠くなりました。ARIはあいかわらずOLが泥壁のままでどうにもならないし、SEAはSEAでポロポロポロポロ、攻撃でも守備でも落球しまくり。さらに反則も重なって、ビッグプレイのチャンスをことごとく自らフイにするという。2年前に戻っちゃったような集中力の欠けっぷり。TEジェレミー・スティーヴンスも出てないのにこれではダメです。

  • カート・ワーナー (ARI/QB)

 NFL最重量を誇るくせにパスラッシュだだ漏れという、ただの豚OLを前に5被サック、3ファンブル。それでもポケット内でウロウロと粘って(これがポケット内での機動力ということですブルックスさん)、パス成功率60%を超えてるんだからマシな方。しかし、このままでは脳震盪で退場する日は近いです。

  • エジェリン・ジェイムズ (ARI/RB)

 注目の新エースですが、穴を開けるそぶりもない豚OLを前にどこ走ったものかと困りきった様子。ラッシュ64y、平均3.6yでは厳しい。むしろパスキャッチでの貢献に期待した方がいいですか。

  • ダーネル・ドケット (ARI/DT)

 ARIはオフェンスの壁はブタブタでしたが、ディフェンスの方の壁はこのドケット筆頭にランストップもパスラッシュもかなり頑張ってました。

  • エイドリアン・ウィルソン (ARI/SS)

 昨季、8サックというDBとしてはNFL記録となる数字残した、異常にアグレッシヴなS。この試合でも2サック、1INTとパスラッシュにランストップにと前への強さを見せて派手に暴れてましたが、一方でフラフラと前に上がっていったところをスコンと裏取られて一発TD許す場面も。ものすごい切れ味の諸刃の剣。

  • マット・ハセルベック (SEA/QB)

 序盤は長く残った3rdダウンをミドルパスで楽々クリアするなど、さすがと思わせるプレイ見せてましたが、あまりにも玉落とすWR陣にキレたか、徐々にテンションダウン。挙句、ヘルメットでなく帽子かぶったままフィールドに出て行こうとして、その次のプレイで漫然とパス投げてINTされるという、なんともヒドいボンヤリぶり見せる。

  • ネイト・バールソン (SEA/WR)

 MINから獲った新戦力ですが、早くもSEAのWR名物、落球癖を身に着けて、チームにすっかり馴染んでました。

  • フロイド・ウォマック (SEA/LG)

 MINに移籍したスティーヴ・ハッチンソンに替わってLGを務めてましたが、ランブロック、パスプロテクションともいまいちしょぼく、アグレッシヴなARIのDLに完敗。こりゃ、やっぱりバールソン←→ハッチンソンはSEAの大損で終わりそう。

  • 鈴木聡彦 (NHK/実況)

 この前、サッカー中継のピッチリポートしてた時にも「おや」と思ったのですが、なんか声変わってません? 以前の軽薄な感じが薄れた気がします。単に年取ったというだけなのか、長野の地酒でも飲みすぎたのか。