Week1:MIA17−28PIT 実況:曽根アナ、解説:輿亮

 いよいよ開幕しました。せっかくNFL専用サイト作ったんですからレビュウも書いていかないと。まだプレビュウの方で一杯一杯なのですが。全然進んでない。今年も目に付いた選手の短評をポツポツ書いていく形です。

  • チャーリー・バッチ(PIT/QB)

 ヒゲ盲腸に代わって急遽先発。インパクトはないものの、通すべきところは通すまずまず落ち着いたクォーターバッキングで3TD。困った時にはサイドライン際に浮きパス投げて反則誘うという昨季のプレイオフでも何度か見せたロスリスバーガー得意の裏技もしっかりこなしてました。4Q、ゴール前1yまで行っておきながらポロリした時はやっちゃったかと思いましたが。次のシリーズの最初のプレイでTEヒース・ミラーのパスがそのまま87yTDに繋がってチャラになったのは幸運でした。

  • ウィリー・パーカー(PIT/RB)

 実にシャープな加速で再三MIAのおっさんDLカルテットを突き破り、悠々100y超えでオフェンスを牽引。堂々たるエースぶりで、これならデュース・ステイリーなんかいなくても大丈夫ですか。4th&1というベティス不在を感じさせるシチュエーションで、オープンでDEジェイソン・テイラーぶっち切ってみせたのも頼もしい。

 足を痛めてるということでいつものようにボール集まってはきませんでした(そのわりにブロックは張り切ってやってたりしましたけど)が、前半最初にして唯一のキャッチでTDもっていくなど、要所をあっさり決めてみせるのはさすがに大エースの信頼感。

  • ネイト・ワシントン(PIT/WR)

 全然知らない選手だったんですが、先制のTDキャッチに加え、PITのお家芸ダブルリバースでも好ゲイン見せる。ランドルエルの代わりをやらせるにしては、タイプの全然違うサイズのでかい身体能力系っぽい選手ですが。

  • サントニオ・ホームズ(PIT/WR、KR、PR)

 むしろリターンの面でランドルエルの穴を感じさせたこの試合。この新人がKR、PRとも務めてましたが、ツルツル滑ってこけるわ、10yラインより後ろに飛んだボールを捕りにいこうとするわとボーンヘッド連発。堅い試合運びするチームだけに、リターンは重要なんですが。

  • ジョーイ・ポーター(PIT/LB)

 猛烈なラッシュで2サック決めてカルペッパさんを震え上がらせたかと思えば、ラッシュ行くふりでまんまとカルペッパさんダマしてINTリターンTDまで決めるという。同じく1INTのSトロイ・ポラマルとともに縦横無尽の活躍ぶり。というかビビり過ぎカルペッパさん。

  • ダンテ・カルペッパ(MIA/QB)

 カルペッパさんのMIAデビュー戦は0TD、2INT。プレッシャ受けながらしぶとくパス通すような場面も2,3回ありましたが、それ以上にプレッシャ届いておらず、かつレシーバもフリーなのにパスをちびる(それでいてなんで捕らないんだよと怒る)という、あいかわらずへたれっぽいプレイが目立つ。追いつきたい終盤に、立て続けのINTであっさり自滅して、逆転への希望など微塵も感じさせずに試合終了させる逆カムバックキッドぶりも変わってないようで安心しました。しかし、最初からこれだけ新QBのアレなところ見せられて、チームの雰囲気とか大丈夫でしょうか。

  • ウェス・ウェルカー(MIA/WR、KR、PR)

 こちらは危険なリターンを連発したMIAのリターナ。途中まで競った試合になったのは、このリターナの差というのが大きかったと思う。ただ、昨季の数字見るとそんな大したことないので、PITのカバーチームに問題があったのかも。

  • ロニー・ブラウン(MIA/RB)

 リッキー・ウィリアムズのトリップのおかげで、否が応でも一人立ちが求められる2年目のエースRB。ちゃんと見たのは初めてですが、パワーもスピードも突出したものは感じないものの、微妙なステップで軸をずらしながらスルスル進んでいくという、SEAのショーン・アレキザンダタイプに見えました。まあ、PITの守備の集まりが早すぎて、パワーもスピードも発揮する間もなかっただけかもしれないので断定はできませんが。

  • おっさんDLカルテット(MIA)

 全員30代ということで輿氏にも取り上げられてました。QBバッチに3サック見舞うなどさすがのプレイもありましたが、長くシリーズ続けられると失速ぶりも目立ち、鮮度ピチピチのRBパーカーのスピードについていけなくなってました。まあ、おっさんですから。

 TEミラーのTDのさいに、チャレンジしようと赤旗投げるも飛距離が短すぎて審判に気付いてもらえず、さっさとPITがトラポン蹴っちゃったためにチャレンジ認められないという大失態。仮にチャレンジ成功してもゴール前1yからとかだったのでTDになる可能性高かったでしょうが、だからといってわずかな守り切る可能性をみすみす捨てて、一発TD許すのでは士気に関わるというもの。実際、その直前にはゴール前1yまで攻められながらTO(というかバッチの自爆)で凌いだ場面もあったわけですから。せめてもっとブチ切れるなりして勝利にこだわる姿を見せておくべき。あのチャレンジ未遂の後、ガックリ落ちてしまった感が強いだけに。しかし、次のプレイ始まるまでに赤旗投げたとしても審判が気付かなければチャレンジ不成立っていうのも、リプレイシステムのハイテクさと違和感ありまくりのアバウトなルールですよね。どうせならブザーでも渡しとけばいいのに。