2003シーズン(6) 〜NFC西地区〜

 開幕戦NYJ@WASを見終わったところでレビュウも書きたいんですが。なかなか印象深いこともありましたし。メリッサ・スタークまさかの降板とか。代わりのリサ・ゲレーロ?は顔が怖いです。まさにゲレーロ

 かつての光が失われつつある、NFCの祇園精舎

 ホルムグレン就任以降、上昇なるかと思いきや5割前後をウロウロしているSEA。ホルムグレンの脂肪に守られた首もそろそろ寒くなってきているだけに、今年あたりり結果出してくるのではないでしょうか。去年はQBハッセルベック、WRコーレン・ロビンソン、ダレル・ジャクソンという思わず唸ってしまうような、はっきり言えば「誰だお前らは」という布陣のパス攻撃がリーグ3位の成績を残してます。どちらかというと第3WRのボビー・イングラムが一番馴染みがあるのですが。ここらへんはホルムグレンの構築したウエストコーストオフェンスが機能してきているということでしょう。適当。あっという間にリッキー・ワタース(引退したのでしょうか)を追い出して先発の座を確保したRBアレキザンダーには昨年18TDという決定力を今年も期待。守備は、放浪するコーディネイタ、レイ・ローズがテコ入れを図ります。WAS、DENで劇的、とまでは言えないけど、それなりには向上させてきただけに、今年もそれなりの仕事を期待しています。周りのチームが下降気味な中、気付いたら地区優勝。去年:7勝9敗→今年予想:10勝6敗、NFC西地区優勝。

 復活か凋落か、今年も最大の不確定要素「カート・ワーナー」に全てを賭けるSTL。バルジャーがQBを務めた頃は結構ポンポン勝ってたことから考えても、マイク・マーツのリズミック・パスには、以前ほどではないにしろ爆発力はありそうです。あとは去年は暴発を起こしてチームともども生き埋めになったワーナーが、軌道修正出来ているかによるのですが。OLの強化というプラス要因はあるものの、繰り返すようにバルジャーでは勝ってたわけですから。OLより本人のメンタルの問題である部分が大きいのだと思います。それだけに、どちらに転ぶか予想が出来ません。一応、私は小爆発と大暴発を繰り返すと読んでいます。ワーナー・ブラザーズは、放蕩者の四男ハキームはともかく頼りになる長男WRプロールが家出は痛いです。それでもフォーク、ブルース、ホルトの三人がいれば十分という気もしますけど、STLの攻撃に相手が慣れてきているだけにレシーバーの駒は大切でしょう。守備はFSに入るシーホーンに注目。「華」が持ち味の選手だけにSTLは合ってそうです。去年:7勝9敗→今年:8勝8敗。

 去年は地区優勝を果たしながらマリウッチHCのクビを切ったSF。やけにあっさりとクビにしたものです。後任にエリクソンというのも、わざわざマリウッチを解雇してまで呼びたいと思うほど説得力のある人事でもなし。傍から見るとWRオーウェンスが仲の悪いマリウッチを追い出したようにしか見えません。プロのチームとして良いんでしょうか、それで。ヤング引退後、一度どん底にまで落ちたチームを再度引き上げたマリウッチの功績は評価に値すると思うのです。今回の解雇にオーウェンス以外が納得してるのかどうか。あと、役に立ってるようにはとても思えないあの守備コーディネイタが留任し続けてるのも納得してるのか。戦力はほぼ平行線。ハースト、バーロウ、ビーズリィと揃うラン攻撃は充実してますが、あまりランに偏ったプレイコールしてるとオーウェンスがキレて追い出されることになるので気をつけましょう。あのジム・モーラJr指導による守備陣は、平均的な数字を残していますが相手への脅威に欠けます。失点を重ねて、オーウェンスに殴られたらいいと思います。去年:10勝6敗→今年:8勝8敗。

 攻撃27位、守備29位と落ちるところまで落ちてしまったARI。と思ったら、そこから更に落ちたりして。良くも悪くもチームを代表する選手だったQBプラマーの放出は驚きましたが、やむを得ないですか。ついでにWRボストンにまで逃げられたのは大きな痛手ですが。おまけに新QBがジェフ・ブレイクではパス攻撃には夢も希望もありません。DALから来た英雄RBエミット・スミスには、早いところ1万8千ヤードを達成してもらって、あとは負け犬たちへ勝者の精神を伝える伝導者として余生を過ごしてもらいたいです。去年:5勝11敗→今年:1勝15敗。

1位 SEA(消去法で残ったのだから仕方ない)
2位 STL(バルジャーにしとけ)
3位 SF(オーウェンス・パンチ炸裂)
4位 ARI(草も生えないアリゾナ砂漠)

  • タカクさんの予想

さあ、負の螺旋。

はい、ラムズ。プレイオフに出られないという予想が去年は見事に当たり、俺も中々のもんだなと思いました(カーディナルス1位とか言ってたことは無視)。残念ながら今年も犠牲になってもらいます。マーツは勝てるHCではございまーせん!(ごみ箱に放り込みながら)。QBワーナーと心中を決めて、ラインを強化したようです。が、ラッシュに弱いと言うアキレス腱を一度見せてしまったQBは中々むつかしい。タッチが戻るかは五分五分。戦力的には鬼のバックス&レシーバーがいるので、早めにワーナーに見切りをつけられれば勝つでしょうが、それはマーツには無理。個人的にシーホーンのセイフティ挑戦のみに注目したいです。

去年は詐欺で勝ち進んだ49ers。おかげで次ではタンパの暴力警官どもに手痛い罰金を支払わされました。去年、NFL屈指のヒールとして開花したWRオーウェンスが今年は何をやるのかと言うのが最大の楽しみです。是非、TD後にアウェイの観客席に飛び込んで殴る蹴る、というカントナアタックを敢行して欲しいものですが、いかに。いや、それはどうでもいい。OFはガルシアに一抹の不安。DFはいろんなところに八抹ぐらい不安。マリウーチの二重顎が見れないのも相当の痛手。だめっぽ。

で、去年俺に大恥をかかせたカーディナルス。見すぎた夢でした。今年は現実路線でいきたいと思います。というわけで、何も希望はありません。走る伝説RBエミットを獲得したのですが、ここは博物館ではありません。QBもプラマーに代わってブレイク。勝負強さを捨てて、安定感も捨てたようです。ならばDFといきたいところですが、タッチダウンPRO開幕特集号によると、DLは「チーム最大の課題。ランもパスも止められない。」と甘口の同誌にも匙を投げさせる崩壊っぷり。さあ、目指すはシーズン16敗!

さて、どうにも微妙ですが結構面白いかもしれないシーホークス。向上を見せたオフェンスの中心はQBハッセルベックとRBアレグザンダー。らしいです。見たことありません。それよりもやはりDFコーディネイターにレイ・ローズが加入したのが相当大きいのではないでしょうか。ホルムグレンお得意のウエストコーストオフェンスにプラスして、守備がある程度向上すれば、ひょっとして、ひょっとして、むっとするかも。怒ってどうする。

1.シーホークス さあ出ましたNFCエストのギャンブル予想。4th down 36yardくらい絶望的ですが。
2.49ers まあ伝統の意地。オーウェンスの独裁政治が進行するものと思われます。
3.ラムズ もうドアマットの味は忘れたかい?たった10年前だからね。
4.カーディナルス セントルイスのほうは強いのになあ。プーホールスとかやばい。