2005シーズン(終)NFC西

・WEEK3まで終わってしまいましたが、プレビュウようやくラスト、なんとか9月中に。
・前に書いたように、このNFC西地区の優勝予想はARIなわけですが。
・開幕3連敗なんですが。
・予想によると、このあと13連勝してもらうつもりらしいです。
・しかもカート・ワーナー負傷したらしいですが。
・もちろん見て見ぬフリで、プレビュウはワーナー先発の前提で書かれてます。
・他にも、これまでにBUFの先生とか、NEのハリソン(日本で有名らしい方)、NYJのチャボなどが怪我を。
・やたらとAFC東地区のチームに怪我人出てますが、これはMIAに追い風が吹いてるんでしょうかもしかして。


1.ARIカーディナルス (昨季6勝10敗→今季予想13勝3敗、地区優勝)

・昨季は、いきなりRBマーセル・シップ、WRアンクワン・ボルディンというランパスのエースが揃って故障に倒れた時点でシーズン終了、あとはエミット・スミス引退セレモニーの準備にとりかかっていたARI。
・無事、エミットも送り出したことですし、デニス・グリーンHC2年目の今季こそはプレイオフ狙いです。
・引退セレモニーの間にディフェンスだけはリーグ12位にまで整理しておいたので、今季の躍進のカギとなるはオフェンス。
・かつて元アスレチックQBのタイル職人、ランドール・カニンガムを再生させたグリーンが新QBに任命したのは、元シンデレラの落武者、カート・ワーナー。
・マーク・バルジャー、イライ・マニング弟に追われ、すっかり過去の人と化した感のあるワーナーですが、昨年は10戦5勝、QBレート86.5と、NYGのチーム力を考えれば、充分な成績を残してますし、環境次第ではまだやれるはず。
・近年のワーナーは、スピード派揃いの"ワーナー・ブラザーズ"を自在に操ったSTL時代に比べると、フリーのレシーバを見つけるのに苦労し、パスは上ずる傾向にありますが。
・とすると、WRアンクワン・ボルディン、ラリー・フィッツジェラルド、ブライアント・ジョンソンという、ドラフトでかき集めた肉体派若手WR陣というのは、いずれもガタイが良いので見つけやすく、リーチが長いので多少上ずっても取ってくれそうで、今のワーナーに合っているような気もします。
・というか、合っていてくれないと、控えQBはジョシュ・マカウン兄くらいしかいませんので、とてもとても困ります。
・また、足がなく、ファンブル癖のあるワーナーが活躍するためには、WR以上にOLが頑張ってワーナーを守ることが重要(なのですが、WEEK2のSTL戦でのアレっぷりには軽く絶望してます)。
・ラン攻撃は、豆タンク型RBマーセル・シップに、新人JJ・アーリントンでは、過大な期待は出来ません。
・というか、今年のARIは、そもそもランに頼るようではダメなのです、RBなどいてもいなくても分からないくらい、パスでドカドカ進まないと。
・とにかく投げろワーナー。


2.STLラムズ (昨季8勝8敗→今季予想8勝8敗)

・昨季は、どうにも不安定な戦いぶりで星が伸びず、ギリギリでプレイオフにすべり込んでハセルベックの毛をむしることには成功したものの、ATLにこっぱみじんにされたSTL
・不安定さの要因は、QBマーク・バルジャーへボコボコとサックを許してアンパンマンみたいな顔にしてしまった(元から)OLと、かつての最強のヴァーサタイルRBマーシャル・フォークの老衰。
・一昨年より数字は持ち直したQBバルジャーですが、サックを受け続けたのが良くなかったのか、ゴール前での突発性INT病の発作に苦しむことに。
・これ以上、バルジャーの病状が進行しないようにOLは何とかしないといけませんが、今年も開幕戦でいきなり7サックとかとんでもないことになってるので、ジャムおじさんもお手上げです。
・RBフォークの衰えぶりについては仕方がないといえば仕方がないですが、かつてはスルスルと手品のように抜けていそうなところでもあっさり捕まるのは、見てて悲しくなります。
・32歳で老衰ってことはないだろうという気もしますが、天才の寿命というのは短いもの。
・代わりの新エースRBスティーヴン・ジャクソンは肉体派で、パワーはありますが、かつてのフォークに比べるとどうにも「もっさり感」が。
・WRの位置にセットしてWRのようにパスを取れたフォークのような万能さももちろんないので、ジャクソンを使うとなると普通のランプレイをするしかないのですが。
・しかし、果たしてあのジャムおじさんが「普通のランプレイ」なんかコールするのかどうか。
・そもそも「ラン」とか「ボール・コントロール」とかいう類の単語をジャムおじさんが記憶しているのは、試合開始からせいぜい15分までだという話もあります。
・WRは、最盛期のトリー・ホルト、まだ元気な32歳アイザック・ブルースの両エースに、ケヴィン・カーティス、ショーン・マクドナルドと控えも充実。
・もうパスばっかり投げてればいいんですこのチームは。
・ディフェンスはもちろん頼りない(頼りなくないわけがない)ので、今年もノーガードで全弾フルスイング、KO狙いの一発勝負で。
・だからって、スペシャルチームまでノーガードではさすがに勝てません、今年も五分の星で、運が良ければプレイオフというくらい。


3.SEAシーホークス (昨季9勝7敗→今季予想8勝8敗)

・ここ数年それなりに期待されながら、決してその期待を上回ることのない活躍ぶりを続ける、中流チームSEA。
・リーグ8位のオフェンスを率いるQBマット・ハセルベックは、3年連続でQBレート80台と、これまた見事な中流ぶり。
・控えQBは、抜群の「薄さ」を誇ったトレント・ディルファーが去ったことで、ハセルベックにとって同士がいなくなりとても寂しい状況、ストレスによる脱毛が心配されます。
・ボールをポロポロとこぼして、ハセルベックに少ない毛をかきむしらせたWRは、"元凶"コレン・ロビンソンを追い出し、先発は、落とす時はまとめて落とすダレル・ジャクソンと、プレイオフの最後の最後で落としたボビー・イングラム
・昨季の落球が「ロビンソン菌」のせいだったとかでもない限り、あまり期待はできなさそうです。
・一応、補強で、ガタイのわりにケガがちなジョー・ジャレヴィシャス、"Mr.伸び悩み"ことピーター・ウォリックと数は揃えましたが。
・このチームに必要なのは、勝負どころでハセルベックが毛の心配をせずに投げれる絶対的なエースWRなのですけど。
・ラン攻撃を担うのは、不動のエースRBショーン・アレキザンダ。
・このオフは「不動」にしてはだいぶ揺れ動いて忠誠心の低下が心配されますが、残留した以上はちゃんと走るでしょう、自分のために。
・他人のためにブロックまでちゃんとするかは分かりませんけど。
・26位だったディフェンスは、入れ替えが激しくて、どの程度やるやら分かりません。
・パッと見、DT、LBが薄いのでランに弱く、DBは充実してるのでパスには強そうという感じで、パス上位のこの地区ではそれなりにやれそうではあります。
・トータルでは大きなマイナスもプラスもなく、今年もそれなりに勝ってそれなりに負けて、それなりにお金貰って家に帰るんじゃないですか。
・バランス的にはこの地区では依然上位ではありますが、どうせプレイオフ行っても期待できませんのでここらへんの順位で。


4.SF49ズ (昨季2勝14敗→今季予想3勝13敗)

・マイク・ノーラン新HCを招聘し、ドラフト1順1位でQBアレックス・スミスを指名と、再建に向けての第一歩を踏み出したSF。
・今年が「第一歩」なら、昨季は何だったんだとデニス・エリクソンの怨嗟の声が聞こえてきそうですが、昨季はただの罰ゲームです。
・まあ、今年のマイク・ノーランも罰ゲームみたいなものですけど。
・とにかくオフェンスはびっくりするくらい知ってる選手がいません。
・一番、名が通ってるのでRBケヴァン・バーロウとかですが、この選手も、昨季はギャリソン・ハーストを追い出して先発に昇格した途端に平均yを1.7yも落とすという、典型的な「2番手」ぶり。
・「2番手」タイプというのは、ボールを持たせれば持たせるほどダメになって、そのうち2番手ですら使えなくなりますので、ラン攻撃に頼るわけにはいきません。
・QBはとりあえずティム・ラテイでいくのか、アレックス・スミスの学習期間にあてるのか、どちらにしても投げるターゲットがいないのは一緒です。
・QBに1位指名を使った以上、どうせ近いうちにラテイは切り捨てるんでしょう(ラテイでも別にいいと思うんですが)し、今年はプレイオフなど最初から考えてないでしょうから、スミスの勉強にあてた方が有意義ではあります。
・ただ、あまり劣悪な環境で経験を積ませても、心に残るはトラウマばかりで、気付いたら負け犬QBの出来上がり、という危険性もありますけど。
・ノーランは守備の人ですし、流行の3−4守備の信奉者でもあるということで、今年はディフェンス戦術の整理を中心にチームを作って、トラウマになるほどの惨敗はしない程度にまでまとまってきたら、徐々にスミスを試していく、という感じで。
・さすがに2年連続2勝ということはないでしょうが、4勝も出来るとも思えません、3勝で。


1.ARIカーディナルス(13−3)・・・場合によってはワーナー引退セレモニーの準備で。
2.STLラムズ(8−8)・・・バルジャーのアンパンチに全てを賭ける。
3.SEAシーホークス(8−8)・・・何もかもが薄い。
4.SF49ズ(3−13)・・・エリクソン田尾監督


NFCまとめ。
・地区優勝は、DAL、CHI、CAR、ARI。
ワイルドカードは、DET、ATL。
・本命は、BBSの方にも書きましたけど◎CARで、対抗も同地区の○ATL、穴は親父パワー発揮の場合の▲DAL。
スーパーボウルは、BUF−CAR、さすがにロスマンでスーパー優勝ということもなかろうて(というか、例のごとく、プレイオフに出れるかどうかも極めて怪しい現在の状況)、CAR優勝、デローム興奮し過ぎてショック死。