2003シーズン(1) 〜AFC東地区〜

  • 安定して混戦模様…AFC東地区

 昨年は負け越しチームなし、4チームが1ゲーム差以内というAFCの火薬庫。

 地区優勝には、BUFを指名。昨年、超お手ごろ価格でQBブレッドソーを手に入れたのに続いて、今年はデンバーのゴミ捨て場からRBゲイリーを拾ってくるなど生活の知恵溢れる補強が光るフロント陣。と思ったら、ゲイリー放出してました。見て見ぬフリ。ま、ラン攻撃は昨年プチブレイクしたRBヘンリーがいますし大丈夫、でしょう。課題のラン守備はLB武雄(CIN)、DTアダムズ(OAK)を獲得して向上確実。ブレッドソーは今年あたりキャリアのピークを迎えそうな予感がするのです。ブレッドソーがレイティング100近く叩き出せば、地区優勝はむしろ当然。去年:8勝8敗→今年予想:12勝4敗、AFC東地区優勝。

 2年前のチャンプNEも侮れず。昨年は最終週で地区首位を走っていたMIA相手にドラマチックな大逆転勝ち、シンデレラストーリ再びか、と思ったら、NYJがGBに勝ってしまったおかげでMIAともども討ち死にという壮絶なオチでした。オチはともかく、あの逆転劇には、さすがディフェンディング・チャンピオンと思わせる凄味を感じました。ベリチックが構築する守備陣、魔法が解けても男前だったQBブレイディが指揮するパスアタック、そしてプレミアK・ヴィナティエリの相乗効果によって醸し出される異常な勝負強さ。2年前の再現もありえるか。RBアントワン・スミスというのはどうかと思いますが。ケヴィン・フォークがマーシャル・フォークの4分の1くらい役に立てば。去年:9勝7敗→今年:12勝4敗、地区2位、ワイルドカード

 この地区が毎年混戦になるのは、序盤から独走するMIAが12月になると必ず失速するせい。今年はただでさえ強力な守備陣にSナイト(NO)、LBセイオウ(SD)、一発屋CBバックリー(NE)が加入。これでセカンダリはサーテイン、マディソン、バックリーにマリオンとナイト。そこまで強くしてどうするという鬼の布陣。WR陣は心許ないものの、戦力の充実度は近年ではNo1です。しかし、それでもプレイオフを逃すのがMIAのMIAたる所以。ウォンステッドHCと「勝者」という概念が私の中ではどうしても相容れないのです。注目はQBグリーシー。相変わらずプレシーズンマッチで怪我してるみたいですが。グリーシーといえばシーズン終盤での頼りなさにかけては屈指のものがあるだけに、MIAにはある意味ピッタリの人材ですが補強にはなってないような。第16週の@BUFで敗れてTHE END、というのが私の描くシナリオ。去年:9勝7敗→今年:11勝5敗、地区3位。

 昨年は新星QBペニントンの活躍で終盤に急浮上、コケるMIAをよそに地区優勝をかっさらったNYJ。しかし、そのペニントンがプレシーズンマッチで骨折、前半戦は絶望的。ということは、QBはテスタヴァーディですか。生沢浩氏のコメントが楽しみです。他にも主力4人をWASに強奪されるやら、影のエースレシーバFBアンダーソンはツナおじさんに付いて行っちゃうやら、このオフは踏んだり蹴ったり殴ったり。RBマーティンの酷使に拍車がかかりそう、ってこれ以上酷使しようがあるのでしょうか。昨年「マーティンが怪我するのが先か、モーニング娘。が解散するのが先か」と書きましたが、今年はこれで賭けが成立します。モーニング娘。解散が先に一票。逆に、マーティンは今年も怪我しなかったら一生怪我しないんでしょう。去年:9勝7敗→今年:4勝12敗、地区4位。

1位 BUFビルズ(ブレッドソー4500ヤード、40TD、511犠打)
2位 NEペイトリオッツ(そろそろテロが起きそうな)
3位 MIAドルフィンズ(さようなら、ウォンステッド)
4位 NYジェッツ(ヴィニーで開幕7連敗)

  • タカクさんの予想

さあ今年もやってまいりました、気違いスポーツ。
恐ろしいのは去年の予想と全くフォームが同じという、グラマティカ兄弟もびっくりの正確性。
さっそくいってみましょう。まずはAFCから。
ちなみに、試合スケジュールは見ていませんので、あしからず。

□AFC東地区

結局星の潰しあいで首を締め合う。

ビルズは今年も苦しみます。ブレッドソーが全盛期の権藤ばりに投げまくるはず。5000Y、30TD、50INT。去年は意外とトラヴィス・ヘンリーが走りましたが、未だに誰なのかよくわかりません。去年1400Yかよ、すげえな。DFはシンシナティのタッキーことタキーオ・スパイクスが加入しましたが、まあこの人も見たことないです。あまりNHKで放送があるとも思えないので、見る事も少ないと思われます。かしこ。

さあ、今年こそ、と言い始めて既に数年経っているウォンシュテッド・ドルフィンズ。何故この面子でプレーオフに進めないのか検討もつきません。その厚いデプスにセアウ、グリーシー、バックリーなど微妙な面子を加えましたが、肝心のWRが無補強。フィードラーに過重な負担がかかると思われます。しかし、マディソンを筆頭とする分厚いセカンダリーが大崩れするとは思えないので、DFとRBリッキーの力だけでプレーオフへ。

昨年のシンデレラ・ペニントンを擁するジェッツ。今年はどうなのか。まずペニントン云々の前にレシーバーをどうにかしなければ。あの面子で去年よくリーディング・パサーを獲ったものだと逆に関心。今年もほとんど実力はかわりません。ということは、今年もマーティンがやはり切り札。そろそろ怪我すんじゃねえの、と思いますけど。まあそんな憶測はさておき、頑張ってほしいものです。DFはカバー2ってことくらいしかわかりません。

さて、階段を転げ落ちたシンデレラ、ペイトリオッツ。逆風の中で凄みを増してきているブレイディは、本物になるチャンスの年かもしれません。本物ってなんだよ、っていう質問は、俺にもよくわからないので却下。RB、WRともに悲惨な状況ですが、それでもブレイディはオフェンスを進めるはず。固いバックス陣を中心としたDFと未だに俺はNFL最高クラスの評価をしている首脳陣の頭脳で、プレーオフに行くのではないでしょうか。シンデレラ・アゲイン。

1.ドルフィンズ リッキー活躍も飲酒運転→麻薬所持の黄金パターン発動か。
2.ペイトリオッツ プレーオフまで辿り着けば、その真価を発揮するチーム。辿り着けない可能性も大。
3.ビルズ ブレッドソー、ブレッドソー、雨、ブレッドソー。
4.NY.マーティン 2年目の壁の前に、戦力の壁か。ヘルメット叩きつけるペニ坊やとか見てみたい。