SD@CIN。

 めっきり試合見れてないのですが、今週はこの両チーム併せて90点入ったバカ試合見たのでちょこちょこと短評。ここまで点入ると、私は攻撃の凄さよりもあまりにアーパーな守備にイラついてあまり楽しめなかったですが。まあ、大量得点の要因は、むしろ守備以上にパーなカバーチームにあった気もします。キックオフ→ビッグリターン許す→好フィールドポジションから攻撃→あっというまにTD、という繰り返し。たまに守備が止めても、今度はパンターがボケてて相手に好ポジション提供したり。ちゃんとやれ。

  • フィリップ・リヴァース(SD/QB)

 337y、3TDと投げまくり。このバカ試合の中でもINTゼロというのは落ち着いてます。特にトドメとなったマヌマレーナへのトス。個人的には、投球フォームに違和感を感じるというか、なにかスムースさを欠いていて美しくないのが気になる。腕が出てくる位置が低いんですかね。

  • ラディニアン・トムリンソン(SD/RB)

 あいかわらずの決定力で4TDの荒稼ぎ。FBロレンゾ・ニールを筆頭にブロックも良いんでしょうが。レシーブでも流れ変える働き。

  • アーロン・マクリー(SD/CB)

 イリーガルにもほどがあるコンタクトというか、ほぼ殺人未遂の戦慄のスピアタックルでWRハシュマンザーデを血祭りにあげる。これで退場じゃないのが驚いた。これがバカ試合に沸いていた会場の空気を一気に冷えつかせ、CINの反撃ムードを殺ぐことになったわけですが…。まあ、CINは今季KCのトレント・グリーンを殺ってるわけで、因果応報といえばそうですけど。しかし、マクリー、その後RBルディ・ジョンソンにタックルして大はしゃぎしてた姿にはさすがに引きました。

  • カーソン・パーマー(CIN/QB)

 こちらも440y、3TDと負けずに投げまくったのですが、一歩及ばず。まあ、パーマーの責任ではありません。

  • チャド・ジョンソン(CIN/WR)

 一人で11キャッチ、260yという大暴れ。しかし、チャドの暴れっぷりというより、なぜか再三ドフリーにしているSDの守備の間抜けっぷりの方が印象強い。歯応えなさすぎて気が乗らなかったのか、派手なセレブレーションもしないし。そういえば、あの金髪モヒカンはやめたんですね。

  • クリス・ヘンリー(CIN/WR)

 ハッシュマンザーデ亡き後、この犯罪者顔に頼ろうとしたのが間違いでしたか。痛恨の落球とその後の薄ら笑いにはゾッとしました。

  • チャック・ブレスナハン(CIN/DC)

 21点リードを守れないディフェンスの責任者として、終盤は口をポカーと空けたバカ面を再三カメラに抜かれてました。クビ。

前半を振り返ったり。 (4)

 なんとか間に合った。

NFC南:1.NO(5-2) 2.ATL(5-2) 3.CAR(4-4) 4.TB(2-5)

 混迷のNFC南、旋風を巻き起こしてるのは復興のNO。大物新人RBブッシュが何かにつけて脚光浴びてますが、快進撃の中心は、前任者とは雲泥の差の安定ぶりを見せるSDから転がり込んだQBブリーズと、ドラ7指名の無名新人WRコルストンという拾い物コンビ。勢いで色々ごまかしてる部分がある気はしますが、カトリーナ被害から奇跡の再建という、シナリオ的にはここが勝つのが一番キレイなのは間違いない。こういう「シナリオ」が侮れないのは、昨季ベティスのために優勝しちゃったPITも証明してます。ただ今後のスケジュールはドギツい。NFLは鬼か。
 今季もリーグで唯一試合平均200y超という圧倒的なランアタック見せてるATL。RBダンとともに開幕から走りまくってたQBヴィックは、ここにきてパスにも色気見せはじめて、それが意外と好調なもので高い得点力見せてます。ヴィック好調の要因は、とか分析するのはたぶんあまり意味ないんでしょう。今年はそういう年なんだと。あとはヴィックの健康状態がキープできるかだけ。守備は期待のDEエイブラハムが序盤からサボりっぱなしで上積み乏しい。
 優勝候補CARは、2連敗→4連勝→2連敗と波に揺られてザップンザップン。やっぱりこのチームは、というかQBデロウムは優勝候補とかおだててはダメです。まあ、WRスミスに依存しきってたパス攻撃がスミスのコンディションの悪さで立ち行かなくなったのがつまずきの最大の原因でしょうが。頼みの守備もいまいち。LBがしょぼい。今後は、このまま勝ったり負けたりで9勝止まりが7割、デロウムぶち切れ怒涛の連勝でWCに滑り込むのが3割といったところか。3割を潜り抜けてくればPOでも怖いですが。TBは、開幕2試合でわずか3得点、そして3試合目で復調の兆し見せだしたQBシムズが脾臓破裂でクラッシュと悪夢の序盤戦。ハイレベルな地区だけに、ちょっとでも調子落とすと昨季の優勝チームでも一気に地獄に落とされるということです。

NFC西:1.SEA(4-3) 2.STL(4-3) 3.SF(2-5) 4.ARI(1-7)

 昨季のSB敗者SEAは一応首位とはいえ先行き真っ暗。大枚叩いて残留させたRBアレキザンダは早々に壊れ、LGハッチンソンを引き抜かれた穴は丸っきり埋まらず、その腹いせに取ったWRバールソンはやっぱり何の役にも立たないという。さらにWeek7にはQBハセルベックまで故障してしまい、チームも連敗とクライシス状態。頼みは地区レベルの低さからくるスケジュールの緩さだけです。
 STLは、QBバルジャーがマイク・マーツから離れたらINT病が完治したのか12TD1INTと絶好調。やってるオフェンス自体は案外変わりなく、多くのWRを複雑なルートに走らせてばっしばしパス投げまくってるんですが。ここは今後、勝ち星伸ばせるかは守備次第。この前、試合見たときは致命的に弱いDBをごまかすために積極的にブリッツ仕掛けるという手にでて、それが通用していた前半のうちは相手を完全に封じるも、読まれた後半はまんまとボコボコにされてたりしましたが。
 再建中のSFは、後回しにされた守備は絶賛崩壊中ですが、攻撃の方はQBスミス、RBゴアという期待の若手がそこそこ健闘。まあ、いいんじゃないでしょうか今年はこれで。よろしくないのがARI。RBエジェリンを取り、新スタジアムまで作って、今年こそはと意気込みながら、再建中のSFにまで遅れ取るという、ファン悶死ものの所業。心配していたOLが、心配してた以上にQBを守れない、RBを走らせられないのが全て。ラン攻撃は今年も最下位まっしぐら、1位のATLの3分の1も走れてません。やっぱりラインて大事です。既に今季はQBライナートの修行期間と化してしまってますが、このまま1勝もできずにシーズン終わったりはしないでしょうねまさか。

前半を振り返ったり。 (3)

 今日、駒場でピッチリポートする曽根アナ見ました。デカかったです。あとメガネでした。

NFC東:1.NYG(5-2) 2.DAL(4-3) 3.PHI(4-4) 4.WAS(2-5)

 混戦のNFC東ですが、首位で折り返したのはNYG。同地区ライバル相手に3勝負けなしというのは大きい。数字見ると、ランパス攻守4部門いずれも20位以下なしという好バランス。そのわりにどこか危なっかしいものを感じますが。反則しだすと立て続けにしたりするバカっぽさのせいか、今年もここまで8INTとINT多めなマニング弟のせいか。ここまでリーディングラッシャと絶好調のRBチキ・バーバーは、今季で引退決意してるとか。なんとももったない話ですが、昨季のベティス引退に華を添えたPITのように、NYGも行ったりするでしょうか。そんなキャラじゃないか。
 開幕前からT.O爆弾炸裂でゴタゴタ、シーズン入っても勝ったり負けたり、強いんだか弱いんだかよく分からなかったDAL。このまま、ずーっと大波小波に揺られて最後まで勝ったり負けたりでいくのかと思ってたら、ここにきてQBブレッドソー斬りという最終手段に踏み切って勝負かけてきました。まあ、それしかないでしょう。今さらT.O切ってもしょうがないですから。とにかく、このブレッドソー斬りがうまく起爆剤として働くかどうかが、この地区の趨勢を大きく左右しそうです。火に油注いだだけだったりするかもしれませんが。
 4勝1敗と好スタート切りながら、ここにきて3連敗と急失速のPHI。どうにも接戦を勝ち切れない、リードしても踏ん張り切れない。T.Oを切ってもマクナブ中心にまとまったオフェンスはリーグ1位と数字は残してるんですが、そのわりにボールポゼッションがリーグ31位というのが問題。SBまで到達した成熟期、T.Oとの冷戦状態が続いた倦怠期を経たチームが、いよいよ老年期に突入してしまい、足腰弱ってきてしまった感じです。ジム・ジョンソンおじいちゃんもそろそろ年でしょう。WASは、心配してた攻撃ではなく、頼みの守備がリーグ26位と低迷。今後も骨っぽい相手が続くので厳しめですが、昨季のように終盤にかけての連勝ありますか。ブルネル→モスの一発あるので、対戦相手としては油断ならないチーム。

NFC北:1.CHI(7-0) 2.MIN(4-3) 3.GB(3-4) 4.DET(1-6)

 CHI独走。覚醒すると全プレイに出没する支配力を発揮するLBアーラッカ擁するリーグ1位の守備はもちろん、お坊ちゃんQBグロスマン率いる攻撃も得点1位とCHIとは思えない数字残して絶好調。ただ、Week4のSEA以外はかなりちょろい相手ばかりだったので、この数字は割り引き必要かも。そのSEAもだいぶアレですし。この後もスケジュールはちょろめで、ひょっとしたらパーフェクト狙えるんじゃないかというくらい。そんな偉業達成するほどのチームかというと微妙ですが、ホームアドバンテージはほぼ堅い。Week10のNYG、Week12のNEがプレイオフでどれくらいやれるかの試金石です。
 突っ走るCHIの影で地味に結構勝ってるMIN。CAR、SEAにも勝ってるし。QBがブラッド・ジョンソンでは今後も万が一にも爆発することはないですが、リーグ2位のラン守備と良い買い物だったLGハッチンソン中心のラン攻撃でコツコツとロースコア試合をものにしていければ、ひょっとすればWCの芽もなくはない、こともない。
 いきなり開幕戦でCHIに完封負けという最悪のスタート切ったGB。今年も苦しいことは苦しいですが、QBファーヴは10TD、5INTでQBレート80ちょいでWRの陣容考えればまずまずですし、昨季に比べれば下げ止まり感も。昨季のリーグ1位からダントツ最下位へというブラックマンデーな急降下見せたパス守備などもありますが。とにかく、ここまで1勝3敗というちょっと前までなら信じられないホームでの弱さをどうにかしないと。少し期待してたDETですが、今年もダメみたいです。マイク・マーツOCのもとQBキトナが投げまくるパス攻撃はリーグ5位と健闘してますが、得点は伸びず。

前半を振り返ったり。 (2)

 つづきです。

AFC南:1.IND(7-0) 2.JAX(4-3) 3.HOU(2-5) 4.TEN(2-5)

 エジェリン移籍で、いい加減、没落を期待されてたINDですが、今年も期待を裏切って開幕から無傷の7連勝。チッ。予想通り攻守ともにランは低調、特にラン守備はリーグ最下位とボロボロで昨季のような圧倒的な強さは感じないのすが、マニング率いるリーグ1位のパス攻撃とここまでパーフェクトのヴィナティエリのキックで意外にしぶとい勝ち方してます。プレイオフ以降となるとこのラン守備の穴はさすがにでかすぎる気はしますが、案外、期待が適度に薄まった今季の方がスイスイ勝ち抜いていきそうな気もしないではない。
 対抗馬JAXは、14点以下の試合が半分を占めるなどどうにも煮え切らない前半戦。序盤で若手揃いのWRがブレイクしそうな雰囲気あったんですが、前半戦終わってパス攻撃はリーグ25位。どうやら気のせいだったようです。そろそろ一皮向けて欲しいQBレフトウィッチは今年も故障で、永遠の未完の大器コースまっしぐら。Week8はQBギャラードが出て勝ったようですが、スクランブラーギャラードで不発弾揃いのWRどもに点火できるとも考えにくい。お先真っ暗とまでは言いませんが、どうにも薄曇りです。
 HOUはQBカーがQBレート90台をキープするなどここにきてプチブレイクの兆し見せてたのですが、ラン攻撃、守備がともにリーグ28位では、無駄なあがきにしかなってない模様。今週は出来悪かったようで、先発降格の噂もあるとか。代わりはローゼンフェルズなのでそれこそ無駄なあがきですが。開幕QBになぜかケリー・コリンズという迷走スタート切ったTENは、早々に新人QBヤングにスイッチして育成モードに。攻撃28位、守備32位と底辺からの出発も、ここにきてスペシャルチームやディフェンスが頑張ってるようで2連勝。才気は十分感じさせるヤングは第2のマクネアになってもおかしくないですが、ずーっと勝てないでいると第2のブルックスさんくらいに落ち着いてしまいますので気をつけてください。

AFC北:1.DEN(5-2) 2.SD(5-2) 3.KC(4-3) 4.OAK(2-5)

 今年も手堅く星をまとめてるDENが首位ですが、勝った5試合は全て守備が相手を一桁得点に抑えたおかげで、20点以上取ったのがWeek8IND戦がはじめて(しかも負けてるし)というオフェンスの得点力不足は酷い。とにかくQBプラマーが絶不調でQBレートは60台、パス攻撃はリーグ30位。たまにWRウォーカーへのロングボム炸裂させて無理矢理帳尻合わせるという、なんとも荒っぽい試合運び。それでも勝ってるのは、勝負強いと言っていいのかどうか。しかし、この調子ではさすがにプレイオフ行ったらあっさり自滅して終わりでしょう。
 新QBリヴァースが注目されたSDですが、リーグ2位の守備と既にランパス合わせて11TD稼いでる万能兵器トムリンソンを活かして、QBの能力とかほとんど関係ない、ガチガチに過保護な試合運びを展開。結果としてリヴァースは100近いQBレートをマークしてますが、これはかつてのロスリスバーガーと似たようなもの。そのロスリスバーガーが今年あんなことになっちゃってるだけに、この過保護QBをどこまで信用していいかは微妙なところです。
 KCは、QBグリーンが早々に壊される不幸に見舞われるも、控えのヒュアードが意外な好リリーフ見せて健闘中。まさかヒュアードが脚光浴びる日がくるとは思わなんだ。攻撃の迫力は落ちたものの、ハーマン・エドワーズHCが専門の守備もそれなりにまとめてきており(失ヤードのわりに失点多いのがあれですが)、ここ2試合は、SD、SEA相手にしぶとく僅差で連勝したり、エドワーズらしいそこそこバランスとれたチームになってきてます。大したものですが、せっかくヴァミールが確立したKCのバカキャラが薄れてしまったのはもったいない。まあ、代わりにOAKがバカっぽさを一手に引き受けてくれてるわけですが。
        

前半を振り返ったり。

 また何となく2週空いてしまいましたが。今週はBALが圧勝するの見れたおかげで気が向いたので更新。マクネアがパスにスクランブルにと活躍してましたし、さらにサム・クックとかいう歴史も生物も科学もフランス語も未履修っぽい新人パンターの好パントで2y地点まで押し込んでおいて、INTリターンTDでトドメと。攻撃守備スペシャルチームの見事な噛み合いぶり。よしよし。
 ちょうどWeek8まで終わって折り返し地点に差し掛かってきたところですので、前半戦の動向を振り返ってみます。とりあえずAFCの2地区。NFC西まで到達しなそうな気もしないではないですけど。

  • AFC東:1.NE(6-1) 2.NYJ(4-4) 3.BUF(2-5) 4.MIA(1-6)

 攻守ともに堅調なNEが独走。WR不足でのパス攻撃低下を心配してたんですが。コールドウェルだのゲイブリエルだのどっかからかき集めてきた馬の骨レシーバにもブンブン投げ分けまくるQBブレイディは、やはり鬼。新人RBマローニはなかなか使えますし、昨季大スランプのディロンも復調気配でラン攻撃も好調。追ってくるチームもないですし、地区優勝はすでに当確でしょう。そこから先を狙うには、今年はKがアレで接戦に不安ありますので、もう一つ飛び道具欲しいところですが。ちょいちょい無駄な落球見せるTEワトソンに頼るようでは厳しいんでないかと。
 ここまで5割と意外に頑張ってるNYJ。攻撃24位、守備29位で、勝った相手がTEN、BUF、MIA、DETというのは何ですが。とはいえ、負けた試合もNEに7点差、INDに3点差と僅差で、ハーマン・エドワーズが去ってもしぶといチームカラーは残ってるみたいです。今後の試合も、HOU、GB、BUF、MIA、OAKといった低調チームがたっぷり残ってますので、8勝くらいするかもしれません。ペニントンが生きてれば。
 BUFは今年もダメ。QBロスマンは半歩くらいは成長してるみたいですけど。驚いたのはMIAのダメっぷり。というか、おそるべしカルペッパさん&マイク村木。この2人が毒なのは知ってましたが、もっと遅効性タイプの毒かと思ってました。最初は良いんだけど徐々に歯車が狂いだして気づいたら手遅れという。即死じゃないですか。2人が揃ったことで悪い化学反応でも起こしたみたいです。これで、せっかく昨季足がかりをつかんだと思ったのに、また再建はゼロからやり直し。言わんこっちゃない。

  • AFC北:1.BAL(5-2) 2.CIN(4-3) 3.PIT(2-5) 4.CLE(2-5)

 BAL首位。よしよし。開幕4連勝の後、連敗して、なおかつWeek6でQBマクネアが脳震盪でボウラー出てきたと聞いた時にはこのまま転落してくかと思いましたが。Week7がちょうどお休みだったのは幸い。その間にジム・ファッセルOCの首切り飛ばして体勢立て直すのに成功しました。マクネアの数字自体は鯔と大差ないですが、やはり数字に表れないチームを勝たせる力が魚類とは違います。今後もCIN、PITとの同地区対決が丸々残ってるなどスケジュールは楽ではないですが、平均66yというリーグ1位のラン守備あれば乗り切れるはず。
 こちらも開幕3連勝と好スタートきったCINですが、やはりタフなスケジュールに苦しんで星伸ばし切れず。ここ3試合はいずれも3点差以内のゲームで1勝2敗。そしてこの後の3試合はBAL、SD、NO。キツキツです。昨季の躍進の原動力だったTOレシオは+5で8位と今年も悪くないですが。
 思いのほか、思いのほかなのがSB覇者PIT。SB敗者が翌年転落するというのはよく聞く話ですけど、今年は勝者まで落っこちてきちゃいました。ただ、SBの敗者が転落するというのは、サラリーキャップによる戦力流出とモチヴェーションの低下が理由。とするならば、「ベティスのために」と言ってSB勝ったPITだって両方当てはまるわけですから。この転落は必然ですか。同じようなチームカラーのTBなども、SB勝った翌年転落してましたし。勝っても勝っても転落しないNEが異常だっただけで。まあ、QBロスリスバーガのネタQB化が全てという気もしないではないですが。CLEは今年も定位置キープ。今年はちゃんと試合に出てるTEウィンズロー息子は、ここまでTEではリーグトップの40キャッチと頑張ってます。

Week6:CHI@ARI 実況:豊原アナ、解説:宍戸博昭

 さてと。先週末に資格試験あって追い込んでたので、2週ほど休みましたが再開。今日は昨日深夜のKC@PITのビデオを見ようと思ったら、野球が雨で流れたとかで19時からCHI@ARI放送してたので、そちらを。ここまで5連勝、得点も失点もリーグ1位という覚醒した熊、CHIの強さの秘密はどこにあるのか、を観察しようと思ってたのですけど。どちらかというと、ARIの弱さの秘密を存分に見せてもらうことに。もう知ってるから、あなたたちが勝負弱いのは。CHIはなんとも不出来な試合、特に前半はラヴィ・スミスHCのションボリ顔とレックス・グロスマンのもやし顔ばかりが映されてました。ただ、こういう完全な負け試合で無理矢理な勝ち方することで、シンデレラチームとしてのオーラをまとってきたりしますから。


  • マット・ライナート(ARI/QB)

 まだデビュー2戦目の新人QBですが、リーグ1位のCHI守備相手にしながら堂々たる司令塔ぶり。試合終盤でもその余裕すら感じさせるクールな立ち振る舞いは、トム・ブレイディを彷彿とさせるものある、といったらまだ誉め過ぎですか。どことなく顔も似てるし。ただ、ブレイディと違うのは、チームメイトにアダム・ヴィナティエリがいなかったということ。残念でした。ともあれ今後も注目したいQBであることは確か。気に入りました。

  • ニール・ラッカーズ(ARI/K)

 ヴィナティエリになれなかった人。あるいはライナートのデビュー2連勝を2連敗に変えた人。まあ、先週外した同点FGは51yですから厳しかったにしても、この日はホームスタジアムで新人QBに40yFGまで持ってきてもらった上で外してるのですから、全く言い訳できません。昨季、NFL記録を作ったKなのですが。記録って無力。

  • エジェリン・ジェイムズ(ARI/RB)

 アーラッカに襲われてファンブルリカバリターンTD奪われたのは大失態でしたがCHI守備相手にまずまず頑張ってた。ような気がしたんですが、数字見たら36回で55y、平均1.5yてすごいヒドイことになってました。平均1.5yのRBに36回もボール持たせたら、そりゃファンブルもします。

  • オリヴァー・ロス(ARI/OT)

 レフティのライナートにとって生命線となるRT。カート・ワーナーを散々見殺しにしてきたARIのOLも、この日はおおむねパスプロは頑張ってたのですが、3Q終盤になんの変哲もないDEのパスラッシュに対して、ロスが柳沢もビックリな完璧スルーを見せて、ライナートの背中に痛恨の一撃が炸裂。これがファンブルリカバーTDまで持っていかれて、結果、冬眠してた熊を起こすことに。

  • エイドリアン・ウィルソン(ARI/S)

 あいかわらずのサック魔ぶりで、この日もQBグロスマンからファンブルロストを誘発。まさにデンジャラス・セイフティ。わけが分からない。

 ここまでQBレート100超というその好調ぶりはどんなものか、見てやろうと思ったら、この日は0TD4INTでQBレート10.7。10.7て。どこか相手を見下したかのような、安易なロングパスを序盤から連発したことでリズムおかしくした感じ。開幕から連勝中、相手はARIということで調子に乗っちゃいましたか。豪腕という感じではなく、キレイなスパイラルの柔らかパスをしっかり落とすという。ライナートがブレイディなら、こちらはチャド・ペニントンに近いタイプ。ペニントンよりは得意のパスレンジが長めな感じですが、虚弱度と顔の白さはそっくりです。

  • ブライアン・アーラッカ(CHI/LB)

 途中までは「体調悪いとかしか考えられない」と宍戸氏に言われるほど存在感希薄でしたが、3Q終盤、相手のランプレイに対してRBでなく近くにいたブロッカをヤケ気味にぶっ飛ばしたら急に気が晴れたのか、4Qになるとがぜん大暴れ。どこにでも出没する鬼の守備範囲を披露してました。しかし何だったのでしょう、前半の消えっぷりは。

  • デヴィン・ヘスター(CHI/CB/PR/KR)

 奇跡的な大逆転劇のトリを飾ったのが、この新人の83yパントリターンTD。すでにリターンTDは2本目とか。シンデレラがお城への扉を開けるためには、ビッグプレイ能力の高いディフェンスとミラクル起こすスペシャルチームの二つが鍵となるのですが。CHIはこの二つを兼ね備えてることをこの試合で証明したわけで、これはいよいよシンデレラ最有力ですか。

                                                                                                                                    

 先週、今週とぜんぜん試合見れてないのでレビュウはお休み。オーバータイムまで行ってモス・ボムが炸裂(あいかわらず唐突に爆発してました)したJAX@WASとか、まんまとオーウェンスが復讐されたDAL@PHIとか面白そうな試合もあったんですけど(ビデオで最後の30分だけ見ました)。昨日のBAL@DENは高橋尚成のおかげで最後までビデオ録れず。まあ、ここまで全勝で来てた私一押しのBALが、試合放送された途端にコケるというパターンにはまったようなので、見てもガックリするだけだからいいですけど。